第2話 四季の教会と、白銀の友

_____モノトーン達を退治したアズールとエスターテは、へと向かうのであった。


 「いやぁ…久しぶりにケアしてもらう気がするヨォ…。」


 「アルダは頑張りすぎなんですよ。休むことも大切ですよ?」


 そんな雑談をしながら、二人は町外れに向かう。

 幸い、今のところモノトーンは出ていない。


_____


 『カランコロン』


 「シスターさん…お久しぶりダヨォ…。」


 「お久しぶりです、シスターエスタシオンさん。」


 二人が挨拶をすると、颯爽と大人びたシスターがやってくる。


 「あらあら!二人ともいらっしゃ〜い!待ってたんだよ!」


 「あ、アルダとエーリカ。遅いよ〜。」


 そうくすくすと笑いながら待っていたのはの魔法少女、だ。


_____


魔法少女ヘルプスト・ナイトメア

本名、マリョ・ヴワル


秋を司る魔法少女。

小生意気だが仲間思いの根はいい子。

イタズラが好きなその様は、ハロウィンのよう。


_____


 「そうそう!全員揃ったから皆にお知らせがあるの!」


 そう言い、シスターエスタシオンは一人の少女を呼んだ。


 「るるかちゃーん!出ておいでー!」


 「おやおや…妾の新たな仲間ができたらしいのぅ。」


 そこに佇んでいるのは、藤色のウェーブ髪が綺麗な色白の女の子。

 その佇まいは、まるで平安時代のお姫様。と言ったところか。


 シスターエスタシオンは、改めて彼女の紹介をする。


 「この子がきみ達の新しい仲間、歌風雪節白幕幻想かふうせつとめしらまくげんそう白根しろねるるかちゃん!」

 「この子はね、冬を扱う魔法少女なのよ〜!仲良くしてあげてね!」


 そう言うと、るるかはぺこり。とお辞儀をする。


_____


魔法少女 歌風雪節白幕幻想

本名、白根るるか


冬を司る魔法少女

お淑やかでお姫様のような女の子。

和歌が大好きで、たまに一人で歌っているとか。


_____


 シスターエスタシオンは嬉しそうに手を合わせながら、こうポロッ、と言った。


 「これでやっと春夏秋冬揃ったわね〜!」

 「せっかくだから、チーム名とか作ったら面白いんじゃないかな!」


 チーム名。

 どうやら、彼女はいつぞやの日見たような魔法少女を見てみたいようだ。


 「んー…ボクは別にいいヨォ?」


 「良いですね、チームワークも高まりそうでしまりそうです!」


 「賛成。くすくすっ、連帯責任だね〜。」


 「わ、妾も仲間に入って良いのかえ?」


 「もちろんいいのよ〜やっぱ春夏秋冬揃っていないと!ふふっ。」

 「シスターさんからの提案なんだけど」


 「なんてどうかな?」


 一同は満場一致で賛成し、改めて四季魔法少女…否、ファルス・ソルシエールの結成だ。

 ただ…横文字に弱いるるかは覚えるのに時間がかかりそうだが。


_____友達も増えて、これから沢山闘えるね!



 「アレが四季魔法少女…ファルスソシエール。」

 「彼女たちはまだ知らない。本当の絶望を。」

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