ファルス♡ソルシエール

ノア

第1話 桜並木を駆けながら

_____友光町の桜並木。


 「ちょっと待って!ボクこんな一気にモノトーンの相手できないヨォ…!」


 一人の魔法少女……は、一気に大量発生したモノトーン、という敵に追い回されていた。

 一体二体ならまだしも、数え切れない程の数のモノトーン。

 ベテラン魔法少女の彼女が逃げ回るのも無理はない。


 「でも…逃げてばかりじゃ、友光町を守れない…!」


 そう言い、アズールは武器の日傘を振り回し、桜吹雪を起こす。


 『ブワァアアアアッ!』


 『ぐげぇえええええ!』


 多少はモノトーンを削れたものの、それでも大量に居ることには変わりない。


 「ええ…なんで全滅してないノォ!?」

 「もう一発…!」


 その時、どこからか声が聞こえる。


 「ちょっと待って!!」


 「むぅ…この姿の時はアズールって呼んでヨォ…!」


_____


 魔法少女アズール・プリマヴェーラ

 本名、アルダ・ネルフ。


 を司る魔法少女。

 文豪オタクで、暇な時は芥川龍之介などの文豪の本を嗜んでいる。

 のんびり屋でマイペースだが、いざと言う時は強みを見せる。


_____


 「こっちは私に任せてください!アズールはあちらの残り少ないモノトーンを!」


 やってきたのは、の魔法少女だ。

 名を、ソウルフル・エスターテ。


 「忌々しいモノトーンさん…行きますよ…!」

 「アクセラレータミルキーウェイ!」


 『グギャァァァァアアアっ!!!』


 エスターテの必殺技が効いたようで、無数のモノトーンは一気に塵と化した。


_____


魔法少女ソウルフル・エスターテ

本名、エーリカ・グリニッジ。


夏を司る魔法少女。

夏らしくを好むが、根はとても真面目な女の子。


_____


 「エスターテ…ありがとう!」

 「ボクも…いくヨォ!」


 「青春アタックティーンブロッサム!」


 『グギャァァァァアアアっ!!!』


 アズールの必殺技も効き、これで一先ず安心だ。

 今日のところのモノトーン狩りはここまで。と言ったところか。


 「じゃあ…エスターテ、いくヨォ!」


 「はいっ、アル…いえ、アズール!」


 「「せーのっ」」

 「「はい、エルダ!」」


 二人が手を取り合い、そう叫ぶとモノトーンがいた軌跡や損傷は夢が覚めるように消え、いつも通りの綺麗な桜並木を取り戻した。


 「それにしてもサァ」

 「モノトーンって何処から湧くんだろうネェ…?」


 「分かりませんねそればかりは…」

 「まぁ、とりあえずエスタシオンさんの所へ向かって、ケアして貰いましょう!」


 二人は変身を解除し、雑談する。


 「アルダ、貴方頑張り屋だからちょっとケアが大切なんですよ。」


 「むぅ…それでいつもみたいに本気出せなかった、ってコトォ…?」


 「まぁ、とりあえずエスタシオンさんに診て貰いましょ!」


 「そうだネェ。」


_____友情、それは青春の味…いつまでも嗜んでいたいな!

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