1-2 その男子、柔道家で自衛官(志望)……の裏

 ◎エピソードタイトルの元ネタ


『仮面ライダードライブ』のキャッチコピー「この男、刑事で仮面ライダー!!」より。紹介文としての汎用性……制服系のお仕事ってのも共通点ですね。



 ◎エピソードのねらい


 1-1が義花と咲子の関係の話だったので、今回は仁輔を紹介。

 仁輔の特徴はというと「頑張る男子」「勝負事に本気になる男子」です、なので義花と話すシーンより先に柔道の試合を持ってきました。仁輔が奮闘している、それを義花が応援している……という構図を覚えてもらいたい回です。

 仁輔の将来の夢や幼い頃からの成長、父親との関係についても触れておきます。市亀作品には珍しい体育会系、そして根っこが武闘派。過去作を読んでいる方向けに説明すると、飯田いいだ希和まれかずの真逆です。この辺の話は後ほど……


 そして仁輔の話をしつつ、最後には義花→咲子の好意を念押し。人の母親をアイドルみたいに思ってますねこの子……



 ◎本作における柔道描写


 今回に続き、仁輔の柔道の試合のシーンは何度か出てきます。

 僕は柔道は高校の授業で少しだけ習ったくらい、後は巴投げという技がやたら好きなだけの素人です。よって今回は教本を読むと共に、大学同期で柔道経験者だったTくんにアドバイスを頂きました。明快かつ親切な助言、ありがとうTくん……!


 とはいえ、あまり本格的な描写にはしていません。というのも、柔道を見ているのは義花で、彼女はそれほど詳しくはないからです。よって「分からないところや目が追いつかないところは、素直に分からないと表現する」方針を貫いています。

 ただそれだけだと漠然としすぎるので、解説役に近くにいてもらったりもしています。


 ◎市亀の過去作とのつながり


 義花たちが通っているのが雪坂高校である、と明示しているように。

 僕が以前から執筆している『Rainbow Noise』(RN) シリーズと舞台が共通しています。RNでの希和や詩葉うたはたちから見て10年くらい年下にあたるのが義花たち、直接の交流はないですが同じ学校に通った先輩後輩です。


 そんなRNメンバーから早速登場したのが、元合唱部アルトの倉名香永さん。合唱部での言動を描いているときから「この子は教師になりそうだな~」と思っていたので、ここで確定させました。かつて柔道をやっていたとチラっと書いたことはありましたが、こんな所で活きるとは……(母校に配属される可能性はそんなに高くないのでは、という指摘は今回はナシで)


 他のRNメンバーも何人か、大人になっての再登場だったり、思い出の中にチラッと出てきたりが控えています。過去作から読んでいただいている方はこちらもお楽しみに。


 そしてRNって何やねんと思った方は以下の近況ノートへ!


 https://kakuyomu.jp/users/ichikame/news/16816927862556485056


 

 

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