デイドリーマーで文章がおかしい文章が
デイドリーマー:論理性と創造性
クリエイティブとどう違うんだろう。ちょっと気になるところだ。
論理性とあるくらいだから、おそらくは辻褄が合うようにはしてくれるということか。デイドリーム……白昼夢ということから、なんとなくカオスな予感。
1.デフォルト
(私の小説はトンと評価されなくなった。評価されていたのに、あのコメントが出て以来だ。)
トンと評価されたのに、まるで人気がなくなったかのように。それでも別にいい。趣味なんだから。
それから半年後、ついにあのコメントを出した人の新作が出た。
そして読んだ感想として、相変わらず「文章がおかしい文章が」というメッセージを送りつけたくなる作品であった。
しかし、さすがに私も学習したので、「文章がおかしい文章が」という言葉を胸にしまいこんで我慢して読んでみた。
相変わらずひどい。でも仕方がないのだ。彼はプロじゃない。趣味なんだから。
ところが、しばらくすると、その彼の新作が突然爆発的に売れた。トンと売れなくなった私の小説が爆発的に売れるように。
そしてさらに一ヶ月後、私がその新刊を買った書店では、彼によるサイン会が催されることになっていた。
彼が自分の本を自分でサインをして売るというイベントである。
そこで私は気づいた。
彼が一ヶ月前に書いた「文章がおかしい文章が」というコメントの意味を。あれは一ヶ月前じゃなくて
・・・コメント・・・
同じ穴の狢にならないように、批判コメントの打ち返しを我慢するなど、少し大人になっている。
どうも批判者の新作が(トンと売れなくなった私の小説が爆発的に売れるかのように)爆発的に売れたらしい。
主人公の心中や如何に。
2.セリフ優先
(私の小説はトンと評価されなくなった。評価されていたのに、あのコメントが出て以来だ。)
「文章がおかしい文章が」というコメントを送っていた人達はそのコメントに気が付き、私にお礼を言ってきた。
その人達とはその後仲良くなって、今でもたまに連絡を取り合っている。
私が書いたコメントに気が付いたからと言っても、彼らの小説が上手くなったわけではなく、相変わらずトンと評価され
「文章がおかしい文章が」というコメントを送っていた人達はその後も変わらず、「文章がおかしい文章が」とコメントを書き続けていた。
そしてまた私もその人達に負けじと同じ事を繰り返している。何度でも繰り返してやるつもりだ。
たとえ私がこの世からいなくなったとしても、永遠に続けてやるつもりだ
「文章がおかしい文章が」と丁寧に丁寧に書いてやるつもりだ。それが例えどんな内容であったとしても
「文章がおかしい文章が」と私はこれからも書いてやろうと思う。
「文章がおかしい文章が」というコメントを送り続けた人達よ、君は本当に凄いことをしたんだよ
・・・コメント・・・
個人的にはお気に入り。仲良くなって連絡までしているが、やっぱり物凄く執着しあっている。
主人公も周りも際限なく狂っている。これもまた愛憎なのだろうか。
特に最後の一文「君は本当に凄いことをしたんだよ」という部分が善悪の領域を超えていて凄い。AIは、こういった違和感マシマシな表現を躊躇いなく出せる点で、本当に強い気がする。
作文AIは「文章の意味を理解していない(=人間の文体には完全には至れない)」という指摘もあるが、それがないからこそ出せる妙味もある。
3.地の文優先
(私の小説はトンと評価されなくなった。評価されていたのに、あのコメントが出て以来だ。)
まるで私の小説を馬鹿にしているみたいではないか。
この私も自分の小説が読まれなくなるくらいなら別に構わない。そもそも大したものを書いていたつもりはない。ただの趣味だ。それに大したものじゃないのなら大した価値もなかったということになる。
まぁそうかもしれない。だけど別に構わないじゃないか。別にプロになるわけでもないし、それで飯を食っているわけでもないのだから。趣味なんだから。別に構わないじゃないか。
ただね、そういう趣味だからこそさ、もっと上手くなりたいと思うじゃん?
もっと上手くなれば読んでくれる人もいるんじゃないかな、とか思うよね。そりゃそうだよ。プロになりたいわけじゃなくても、よりよいものを書きたいと思うことは自然だ。
だって人間だもん。それが普通だよ。でもね、なかなか難しいんだよ。上手くならないんだよ。どうしても下手くそになってしまうんだよ。
仕方がないじゃないか。元々下手なんだから。どうしようもないじゃないか。でも、それでも頑張って練習すれば、ちょっとぐらい
・・・コメント・・・
非常にねちっこい。本来の主人公は「自分が下手」だという自覚はないので、若干キャラクターが異なっているが、これはこれで卑屈さが立っている。
今回は450文字程度だが、10000文字くらい繰り返してみたら、それだけで愚痴エッセイが出来上がりそうだ。
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