不治の病「琥珀病」で眠り続ける患者の代わりとして作られるようになったクローン「次号」たち。やがて「琥珀病」が不治の病でなくなり、「次号」たちの立場は大変不安定なものに。
人間でありながら人間でない「次号」たちの葛藤と戦いの物語です。驚くべきオチも用意されています。
読みやすく小粋な文章に、優れた構成。ドキドキしながらあっという間に読み終わりました。
人の心を動かす表現を得意とされている作者様ならではの、感情移入しやすいSFヒューマンドラマでした。
タイトルで「二番煎じ」と「戦時」を掛けているのもお洒落です。