　もらったその場で、アメリカ式に開封してみることになった。

　有菜先輩が開けると、自分のチョイスしたマグカップが出てきて、「おお実用的」というセリフが出た。なんだか嬉しくなる。

　翔太氏が沙野先輩のプレゼントを開ける。中身はいわゆるキャンドルだった。いい匂いのついているやつだ。ちょっと困った顔をしてから、「帰ったらつけてみよう」と笑顔。

　沙野先輩が有菜先輩のプレゼントを開ける。中身はちょっと高いせっけんだった。沙野先輩は「わ、これはうれしい」とニコニコしている。

　自分も、恐る恐る翔太氏のプレゼントを開けた。中身は、……美顔ローラーだった。

「な、なんで翔太氏が美顔ローラーでござるか？！」

「いや、だって……５００円以上１０００円以内で欲しいものってこれしかなくて」

「なんでこれが欲しいんでござるか？　美容家でも目指すのでござるか？！」

「……園芸部で茹でピーとか食ってるうちに顔がフクフクになっちゃって……てゆか春臣、お前なんで太らないんだよ」

「運動量が減ると同時に食べる量が減ったからでござるな」

「ええ？！　運動しないから食べないを実践できる人初めて見た！」有菜先輩の謎の驚き。

　というわけで、クリスマスのプレゼント交換が無事に終わった。自分も太ったというほどではないが少し肉がついたので、美顔ローラーで顔の肉を滅ぼすと決めた。

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