12/22 プレゼント交換
クリスマスイブ当日。リュックサックにラッピングしたマグカップを押しこみ、部活に向かう。通りかかった体育館からバスケ部の上級生の怒号が聞こえて、いや怒鳴るんじゃなくて技術を教えろよ、と軽く毒づく。
もう先輩たちも翔太氏も来ていた。自分も、プレゼントの山にマグカップの入った袋を置く。全員けっこう大きめの袋だ。500円以上1000円以内に見合ったサイズ感である。
「じゃあプレゼント交換、始めよっか。じゃんけんでいい?」
というわけで、じゃんけんして勝った人から好きなプレゼントを持っていくことになった。
最初に勝ち抜けたのは有菜先輩だった。自分の持ってきたマグカップをとり、「なんかずっしりする。いいものかも」とニコニコしている。続いて翔太氏が沙野先輩のプレゼントをとる。
「なんだろう、けっこう重いっすよ」と笑顔だ。沙野先輩は有菜先輩のプレゼントをとり振ってみる。「たのしみ」と笑顔。自分は翔太氏のプレゼントをとり、ずっしりと重くて棒状で、中身が想像できなくて首をかしげた。
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