11/29 それは確かにラブレター
ラブレターだ。ウソ告のいじめという感じはしない。確かに中学時代に自分の所属していたバスケ部は県大会の決勝戦で三中と俗に呼ばれる隣町の第三中学校と当たって、自分は決勝3ポイントを投げた。そこまで把握してウソ告するだろうか?
なにかレターセットはなかったか、と机の引き出しを開ける。展覧会で買ってきたト●ロのレターセットが出てきた。それに、覚えていてくれてありがとう、自分も手紙のやりとりをしたい、と書いて封をした。
翌日部活に行くと先輩ふたりと翔太氏がニヤニヤしていて、黒崎陽菜という女子からラブレターをもらったことを白状させられた。
黒崎陽菜。どんな女の子なんだろう。それはそれとしてクリスマスのプレゼント交換のことも考えねばならない。
「園芸部のクリスマスなんかよりラブレターのほうが大事だよ」
有菜先輩はそう言ってくれたが、流石に言い出しっぺがすっぽかすわけにはいかない。500円以上1000円以内で、自分のほしい新品のプレゼントを買ってくる、という条件で、クリスマスのプレゼント交換のルールが決まった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます