第11話【✨】

【視聴者参加型配信 MHR:S】 効率とか火力とかそういうのは置いといて、楽しく狩りをしようぜ

【神乃ヒカリ】


配信概要

効率とか今は忘れてまったり楽しく狩りをしようじゃないか。今こそ始めたばかりのモンスターと戦うだけで楽しかったあの気持ちを思い出す時!


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『みなさんこんライト〜。TS系Vtuberの神乃ヒカリです』


【こんライト〜】

【こんライト】

【こんばんにゃ〜】

【こんライト〜】

【こんばんは】

【こんライト】

【今宵の虎徹は血に飢えている】

【こ◯そめ〜】


『おお、いいねいいね〜。最近徐々にこんライト増えてて嬉しいよ。フーリンさん、麦茶さん、持参湯飲みのみ飲み放題さん、侍バードさん、こんライト〜。右手のふりした左手さんめっちゃ物騒な事言ってるんだけど!? それと全裸ニキは……うん、じゃあ敵だね』


【栗】

【皮】

【茶】

【萌葱】

【石蕗】


『全裸ニキの事は置いといて、タイトル通り今日は楽しく狩りをしていこうと思います。とりあえず参加型のルールとして、各クエスト終了後に毎回参加希望者を募集するから、コメントで挙手されたら参加してる人は上から順に抜けていって。個人勢だし同接少ないから全員抜けてって言っても他の参加希望者がいるか分からないから、順番にって事で。最初は一応先着順になるけど。というわけで今番号出すね』


【了解】

【分かったー】

【ヒカリって今何レベルなん?】

【どの武器で行こうかな?】

【モ◯ハン持ってない…】


〔画面上には参加するために必要な情報が開示され、そこから数秒後には参加可能上限である3人のリスナーのキャラクターが現れる〕


『とりあえず最初は看板モンスから行こうかな。ちなみに俺の今のレベルは130超えたところ。まあ、買うのが遅かったってのもあるし、学校や配信に配信の準備とかもあってちまちまとしかレベル上げられてないんだよね〜。付けたいスキルがあるから早くレベル上げたいんだけど、中々ね』


【武器ガンスって、渋いな】

【参加出来た。太刀の奴が自分です】

【ってか、あの装備無しのやつ絶対全裸ニキだろw】

【流石に裸装備じゃないよな……重ね着だよな?】

【裸大剣とかネタ感がヤバ過ぎるw】


『ガンスの理由だけど、ほら、このゲームの最初の体験版で今回のクエストの奴出てただろ? で、DLC前だと体験版の奴が最強説なんかもあったりしたくらいむずかったんだけど、それを最初にクリアしたのがガンスだったわけ。それからというもの、俺も立派なガンサーに。ま、他の武器もそれなりに使ってて楽しく遊んでるんだけどね』


【他にどんな武器が使えるの?】

【あれ難しかったよなぁ。結局クリア出来ないまま購入したから倒せてないや】

【自分は太刀で倒したけど、結構時間ギリギリだったっけ】

【体験版にてガンスは最強! なお現在は……】


『今でもガンスは強いから! 尻尾切れるしスタン取れるし空飛べてガード硬くて肉質無視出来るからカッチカチの相手にも関係ない! これ一本あれば大抵の事は出来る万能武器なんだ!』


【なお火力】

【器用貧乏】

【アプデ装備と噛み合ってないんだよなぁ】


『ごめん、参加してくれてるみんな。ちょっとクエスト変えさせて……そこまで言うなら魅せてやるよ! ガンスのロマンとカッコ良さを!』


〔そう言ったヒカリに選ばれたモンスターはこのゲームにおいて象徴とも言え、他のゲームなどにも出張するほどの知名度と人気を誇るモンスター。そいつの希少個体だった〕


【こいつか〜】

【看板モンスなのに解雇されてて可哀想……】

【こいつガンスと相性良かったっけ?】

【レア個体のはずなのにどこにでもいるよなそいつ……レアってなんだっけ?】


『相性は個人的には割といい方だと思ってる。慣れてるからってのもあるだろうけど、戦いやすいよ。というわけで早速行ってみようか』


〔クエストが開始され、自分の分の支給品を確保したヒカリはターゲットモンスターの元へと向かう〕


『初手で可能なら2発、無理なら1発、ぶち込むから、それを合図に攻撃開始って事でよろしく』


〔ヒカリが使う武器はこのシリーズではロマン武器として知られており、その代名詞とも呼ぶべき大技がある。溜めに時間がかかり、再使用するのに長いクールタイムが必要なロマン技が! なお火力はそこまでではない模様〕


『げっ! 小型の所為で気付かれた! 大技1発だけになりそうだからこれを撃ったら攻撃開始でお願い!』


【お、戦闘開始か】

【ロケット生肉は本当さぁ……】

【今作の小型は無駄に攻撃的なんだよなぁ】

【体格差ありすぎなのに無駄に大型に攻撃仕掛けるの勘弁して欲しい】


『ぶっ飛べぇぇぇ! って、おいいいい! なんでわざわざ当たりに来たの!? これフレンドリーファイアあるの知ってるはずだよね!? ちゃんとこれ撃ってからって言ったのになんで突っ込んできたのさ!?』


〔プレイヤーの存在に気づいたモンスターが上げる威嚇の咆哮を受け止めながら溜めを完了し、大技を解き放つヒカリの操るキャラクター。その大技の射線上にわざわざ無敵技やアーマー技を使って飛び込んできたライトメイト達が面白いように吹き飛んでいく〕


【草】

【草】

【草】

【草】

【今見れないだろうし使おっと。草】


『あーもー、とにかく戦闘開始だよ!』


〔大技の後隙を別の技を使う事で緩和させて攻撃を始めるヒカリ。それに少し遅れて自ら巻き込まれに行って吹き飛びごろごろと転がっていたライトメイト達が起き上がって戦闘に参加をする〕


『ソロでやってる時は開幕に大技2発ぶち込んで、怒りの咆哮を無敵技で躱してってのが定番ムーブだったけど、やっぱりマルチだと体力多いね。でも、そろそろかな』


〔ヒカリがそろそろと言った通り、すぐにモンスターが怒りの咆哮を上げる。ヒカリはそれをDLC以降使えるようになった機能と合わせた回避スキルを活用して咆哮による怯みを躱し、そして無敵判定のある移動と攻撃を両立した技を使って急接近する〕


『おら、食らえ!』


〔ヒカリのキャラクターが空中で薙ぎ払いをすると、その槍の先端が一気に爆発を起こす〕


【なにそれ!?】

【そんな技あったの!?】

【どうやるのそれ!?】

【まさかそれを使ってる奴がいるとは……】


『大抵の人が空を飛ぶ楽しさや使い勝手に取り憑かれてもう一方の技を選択してるからね。でも溜めの方だとこういう事も出来るんだよ。まあ、火力はそんなに出ないんだけどカッコいいから、ヨシ!』


【弱いんかい!】

【かっこよさ重視なのかよw】

【まあ、飛ぶのに1発、空中停止に1発弾を使うからね……】


『ちなみに、今の咆哮に普通に無敵技被せても良かったんだけど、頭狙うためにあえて距離取ったんだよね。頭壊すまでカッチカチだし、肉質無視なら優先して狙うべきだよね』


【一応考えているんだな】

【肉質無視の本領発揮だな】

【一応頭狙ってればスタン取れるかもだしな】


〔ヒカリが狙われている時は回避技を使って攻撃をいなし、相手が飛んでいようが関係なく自分も飛べるぞと言わんばかりに空を飛んで急接近して全弾ぶちまけていく。距離が近ければ基本コンボを叩き込むヒカリ。そしてモンスターが強化状態になったこので戦闘は第三フェーズへと突入する〕


『待ってたぜ、この時を! 魅せてやる! こいつの全力を!』


〔モンスターが空を飛びながら時間経過で炸裂する弾丸を放ってくるのをガードで堅実に受け止め、着地してから放たれる大技に対してヒカリは、ハイパーアーマーでゴリ押しながら急接近して武器が持つ全ての機構を一気に炸裂させる超大技で対抗する。ちなみにだが、ライトメイト達は普通に無敵技や緊急回避等を使って攻撃範囲外へと逃げていた〕


【出たー! 全ブッパのロマン技! なお火力…】

【やっぱり見た目はかっこいいよな。火力はそんなにだけど】

【ほぼ固定ダメージだから火力インフレに置いてかれてるのが悲しいよなw】

隠北斎【お前ら本当の事だからって好き勝手言いすぎだろw】

【モ◯ハン持ってないけど、そんなかっこいい技があったんだな】

【お、隠北斎ママちーっす】

【隠北斎ママもよう見とる】

【隠北斎ママ全然フォローになってないよw】


『気持ちいい〜! やっぱ全ブッパは最高だな!』


〔全ブッパの派手さや、足りない機構があればチャージをする特殊モーション時の排気エフェクトなどのかっこよさから愛用するプレイヤーもいるが、ダメージ効率が良くないので本当に遊ぶ用となっている〕


『お、スタンした。今だ! 攻めろ攻めろ!』


〔プレイヤーのサポートをしてくれるお猫さまがスタンしやすくする状態にしてくれ、そこにライトメイトが頭を攻撃した事によってモンスターがスタンをする。完全に無防備になったモンスターに対して4人が一斉に攻撃をしていく。流石のヒカリもこの時ばかりはかっこよさよりもダメージ効率を考えたのか定番コンボで攻めている〕


『お、罠ナイスゥ!』


〔スタンから起き上がったモンスターに対してライトメイトの1人が足元に罠を設置した事で更に拘束されるモンスター〕


『とはいえ、ハメ過ぎてもそれはそれで配信上良くないかな。だから罠は1人1回までって事でよろしく』


〔その宣言を受けて残り2人もそれぞれ罠をモンスターの足元に1つずつ設置した。今作では罠を複数設置した場合1つずつ順番に効果を発揮するので、この場合だと連続して3つの罠にかかる事になる〕


『おいw 確かに1つずつとは言ったけど、メッチャハメるじゃねーか!』


【草】

【草】

【草】

【草】

【草】


〔スタンと3度の罠、更にはお猫さまとお犬さまによる麻痺によって大ダメージを与えた事もあって、その後ものの数分でターゲットモンスターを討伐する。そして討伐するまでの間ヒカリはモンスターが飛べばヒカリも飛んで空中攻撃を繰り返して楽しくカッコよくをコンセプトの狩りを行った〕


『討伐完了〜。ただまあ、あれだね。マルチで罠ありだと作業感半端ないね……うん。次からは罠無しにしようか』


【なんでや!?】

【横暴ダー!】

【縛りプレイはんたーい】


『縛りプレイじゃないから。だって1分くらい動けてなかったよね!? その間ボコスカ殴り倒したもんだからすぐに瀕死マーク出てたよね!? そんなもん楽しいわけないじゃん!? みんなも楽しいの!? モンスターを縛り付けてひたすら殴るだけ動画がさ!』


【そう言われると……】

【確かに画面映えしないね】

【RTAってそういうものだよね?】

【全てを使って狩る。それがハンター……いや、狩人の生き様だ】

【俺はただ殴りたいだけだ。くそっ……あのクソ上司め……なんでもなんでも人に押し付けやがって……】


『あー、なんか闇抱えてる人がいるね……。笑えねーよ。えーと、一方的に攻撃するのもストレス発散になるとは思うけど、やっぱりゲームなんだから楽しまないと損だよ。それにさ、ここに居るのはストレスを与えてくる上司じゃない。共に楽しむ仲間だよ。その仲間と同じ目的を達成する楽しみを無駄にするのはもったいないじゃない?』


【ヒカリの言う通りだぜ。ただ物に当たるよりも楽しんだ方がよっぽど気分良くなれるもんだぜ】

【俺も今日やな事あったけどさ、ここにみんなが居るから頑張れたんだ。俺に出来るんだからお前にだって出来るさ】

【狩人に慈悲の心など不要。甘さは身を滅ぼす】

【ニートの私では何も言えねぇ……】

【なんか1人ガチなのが混ざってるんだけどw】


『お前は1人じゃない。みんながいる。だから、今日は目一杯楽しもう。な?』


【ヒカリ……みんな……】

【いい話だな〜】

【さ、次始めんべ〜】

【今日は学生時代を思い出してさ、たくさん遊ぼうぜ。】

【おいw】

【てか俺が恥ずかしいやつみたいになってるじゃねーかw】


『草。ま、ここはそんな簡単には変わらないだろうし、辛くなったら遊びに来ればいいさ。アホどもがアホして迎えてくれるよ』


【お前もアホだろw】

【ヒカリには言われたくない】

隠北斎【お前と一緒にすんなし】

【狩人に馴れ合いはいらない】

【俺らはアホではなく、アホはヒカリ1人だ】

【空気読めばかw】

【訂正。俺らの中にもアホいたわw】


『さ、続きやるべ〜』

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