第九話【✨】
【ゲーム実況】
迫り来る無数の敵達。果たして俺は生き延びることが出来るのか……?
【神乃ヒカリ】
配信概要
今日はローグライク系のゲームをやっていくよ
状況によってはコメントが見れない時があるかもしれないけど、無視してるとかじゃないからね
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『みなさん、こんライト〜。TS系Vtuberの神乃ヒカリです』
【こんライト〜】
【おはよぅ〜】
【ばんは〜】
【こんライト〜】
【魂羅威島〜】
【こんライト】
【こん◯んきーつね】
『フーリンさん、麦茶さん、持参湯飲みのみ飲み放題さんこんライト〜。えっと、それでこれはこんらいとう? って事でいいのかな? いや、でも、うーん。今回はギリアウトって事で! あと全裸ニキはいい加減怒られろ〜』
【麩】
【木綿】
【絹】
【紙】
【黴】
『さて、それじゃ今日やっていくゲームを紹介するよ〜。一時期配信界隈の話題を掻っ攫って行った超有名作!』
【おお!】
【あれか!】
【きちゃ!】
【待ってた!】
【ヒカリもやらないかなって思ってたんだよね】
『の、パク……こほん。インスパイアされたゲーム、サイバーサバイバー! 今日はこれをやっていくよ〜』
【ずこー】
【本家ちゃうんかい!】
【初めて聞いたんですけど……】
【何それ…?】
【パクリゲーかよ!】
『いやー、俺も最初は本家の方をやりたかったんだよ? でもさ、あれかなり重くなるらしいじゃん。企業の人で、つよつよPCで有名な人でも少し重く感じたりしてるし、俺みたいな貧弱PC持ちには到底無理だって』
【そんなにPCスペック低いの?】
【あー、その配信見たことあるかも】
【画質とか落としてみたら?】
【親に無様に泣きついて、お年玉貯金を下ろしてもらったって言ってなかったっけ? なんでそんな……あっ……】
【レートとか画質とかその辺いじっても無理なの?】
【お年玉貯金……そういうことか】
【あっ、あー……そういうことね】
【お年玉あるあるだねw】
『何か勘違いしてるようだけど、違うからね! ちゃんと全部貯金してもらってたから! そういう事じゃなくて、お年玉ってさ、やっぱり使いたいじゃない? だから半分くらい貯金してもらって、残りを使ったり、当面のお小遣いにしたりしてたからそこまで多くないんだよ』
【そりゃまあ、使いたいよなぁ】
【俺もそうだった】
【全部親に取られましたけど何か?】
【まともな親でよかったね】
【お年玉なら母親が全部銀の玉にしてとあるお店に落として行ったけど?】
【うちは全部自分で管理させられた。将来のために自制心や金銭感覚を身につけるためにって言われて】
【誰が上手いこと言えとw】
【うまい!座布団一枚!】
『まあ、それでも30万くらいあったんだけど、流石に全部ってわけにもいかなくて20万を引き落としてもらったんだよ。で、その20万使ってPCを買ったかといえば、そういう事でもなくて、配信に使うカメラやマイクにマイクスタンド、隠北斎先生にガワを頼んだり、ガワを動かせるように依頼したり、後はスマホゲーの配信で使うタブレットを中古で買ったりとかもあって実際に買えたのは10万くらいの奴でさ。そこまでいくと流石に不安しかないわけで、そんなわけで本家は無理。同じ理由でモ◯ハンとかもPC版じゃないわけだし』
【なーほーね】
【そういうことか】
【意外と金かかるんだね】
【納得の理由】
『言っておくけど、これだってかなり費用を抑えてるから。隠北斎先生には友達価格で格安で描いてもらったし、動かせるようにするのだってそこまで経験のない人に頼んで安く済ませたり、タブレット端末も中古で安く買ったりマイクも必要最低限の物だし、それ以外も色々ね。俺が学生だからこれくらいに抑えてるけど、本気でやろうと思ったら最低でも50万くらいはかかるんじゃないかな? 扱うゲームにもよるだろうけど、PCゲーをやることを想定するなら2〜30万くらいのPCは最低限必要だろうし、そこにガワの制作に、周辺機器もろもろ。後は配信環境を快適にするためのあれこれって感じで50万くらいになると思う。俺みたいに妥協すれば安くなるけど、クオリティーを上げてけば、もっと高くなるからその辺はお財布さんと相談だろうねぇ』
【ほぇ〜】
【個人勢も大変なんだな……】
【それだけ用意しても心折れて辞める人が続出するのか……闇深いな】
【金額えぐいなぁ……】
『まあ、ゲームのプレイ動画や配信を上げるくらいならVである必要はないし、ちょっとずつ充実させていくのも悪くはないだろうね。もっとも、みんながやるとは思わないけどw』
【それはそう】
【俺の声が美声だったらやったかもね】
【50万もあったらVやらずに資産運用に回すわ】
【正直、ちょっとやりたいと思ってた……】
【実はゲームのプレイ動画上げてます。もっとも再生数も登録者も全然だけど】
『フーリンさんはまず働いてからにしようか』
【草】
【ニートネキには悪いが、草】
【ど正論で草】
【一体、いつから私が主婦ではないと錯覚していた? まあ、主婦じゃないんですけど】
【それはそうw】
【辛辣w】
『じゃあなんで言ったしw というか、なんでフーリンさんには草を使ってるのさ!?』
【臭】
【木】
【楤】
【紅葉】
【土筆】
『やっぱりそうなるのかよ……。それと、木へんにえーと、忽然の忽? みたいな字のやつなんて読むの?』
【しらね】
【見たことない】
【葱……は違うか】
【たら。タラの芽の奴】
【タラの芽の楤だよ】
『へー、名前だけは知ってるタラの芽のタラはこう書くんだ。って、それは置いといて、そういう理由でPCスペックに不安があるから本家が出来ないってわけ。フレームレートや画質を落とせば動くかもしれないけど、そんな低クオリティーの映像を配信するなんて真似できないしね。その点、パチモ……んんっ、インスパイアされたゲームであるサイバーサバイバーならタブレットで出来るから、その心配はないんだよね』
【なーほーね】
【そういうことか】
【あれ? でも確か本家って……】
【ほー、ヒカリも色々考えてるんやね〜】
隠北斎【ヒカリに残念なお知らせ。本家の方、スマホ版出てるぞ?】
【本家の方ってDLCは無いけどスマホ版出てなかったっけ?】
『え、えぇ!? スマホ版出てたの!? 嘘だろ!?』
【黒】
【机】
【板】
【苔】
【木】
【綿】
『知らなかった……。最初っから無いものとして考えてたから検索する時も、パクリとか類似アプリとかそういうワードをくっつけて調べてたんだよね……。しかし、本家あるのか〜……うーん…………よし、今日はこのままサイバーサバイバーをやるよ。せっかくダウンロードしたんだし遊ばなきゃもったいないからね』
〔配信画面が切り替わり、サイバーサバイバーのスタート画面が映し出される〕
『作品の大筋としては、近未来的な世界で、そこで機械に知性が目覚めたことで人類と機械との果てなき戦争が始まったっていう定番ネタ。で、このサイバーサバイバーは機械どもを倒して武器やエネルギーパック、アップデートアイテムとかを回収して武器やキャラクターを強化していき過酷な世界を生き延びていくってものらしい』
【なーほーね】
【よくある感じだね】
【定番だね】
【武器やエネルギーパックを奪ってくってのは基本システムと合致してていいな】
【そういう設定なら武器が増えたり強化されるのも説明できるね】
『ま、その辺はおまけでゲーム本編が目的だけどね。とりあえず最初ということもあって使えるキャラは1人だけだしこのケインってキャラを使っていこうかね。武器はごく普通の単発弾かな』
〔ゲームが開始され、まばらに襲ってくる敵に初期武器で対抗していく。幸い射線を合わせてというタイプではなく1番近くの敵に向かって攻撃するようで、序盤は難なく進めていく〕
【うーん、この圧倒的本家感よw】
【本家にそっくりw】
【今の所は問題ないね。そっくりな点以外w】
【なんか、機械のはずなのに虫に見えてくる】
『このゲーム自体は初見だけど、実はちょっとだけ別の似たゲームもやった事あるんだよね。バッテリーをクソ程消費するからすぐに辞めちゃったけど。でも、立ち回りくらいは大体分かってるはず』
〔最序盤は敵もまばらだったので、問題なかったが、開始して1分を過ぎた頃から数が増えてくる〕
『結構、敵多いな。おっとっと、あっぶな。被弾するかと思っ……って、これぶつかるの!? あたた! ちょっ、ハマってるハマってる!?』
【草】
【草】
【草】
【今なら見てないだろうし、使えるな。草】
『だーっ、くそっ! めっちゃ削られた! 回復したい!!』
〔しかし開始してすぐな事もあり回復アイテムは中々見つからない〕
『やばいやばいやばい! ちょっとずつ削られていくぅ! なんか無いの!? 回復する武器とか装備とかそういうの!』
〔なんとかレベルアップを果たすも、出てくるアイテムは弾数増加や近くを回る丸鋸といった戦闘で活きるものばかり〕
『なんとか火力は足りてるけど、ジリ貧だよこんなよ!? って、え? え? うそ!? 何で今やられた!?』
〔増えていく敵達の対処をしていたのだが、多数の敵が一塊となって突撃してくる。そして、その敵によって残りわずかだった体力が全て持っていかれてしまった〕
『ムズッ! でも、ちょっと思い出してきた。企業の人達の本家配信でも雑魚敵の群れあったしリスペクトか被せてるのかは分からないけど、この手のゲームの様式美なのかもしれないね。となると、単発弾だと処理力足りないか。どれがどんな武器性能なのか分からないけど、群れの前に1つは範囲攻撃手に入れたいところ。よし、気を取り直してもう一度いってみよう!』
【さっきショップ開放されたって】
【ショップ寄らないの?】
【アチーブメント見てない?】
〔再びケインでゲームが開始され、序盤は危なげなく進められていく〕
『うーん、説明文がないからアイコンでしか判断出来ないの不便だなぁ』
【コメント気付いてないか】
【まあ、読む余裕なんかないだろうしね】
【このゲーム知らないからアドバイスできないのが歯痒い。知っててもアドバイスするかは分からないけど】
『これ範囲攻撃だ! よしっ! これで処理力上がる! やっぱり範囲攻撃だよなぁ。汚物は消毒だー!』
【ボム系装備ゲット!】
【あからさまに調子乗ってて草】
【延焼して残ってるな】
【初期装備くん……】
【そういえばこれって武器の進化とかあるのかな?】
『武器の進化ね〜。本家は対応するアイテム持ってるとだけど、こっちだとどうなんだろ?』
【!?】
【見られてる!?】
【やべ! 草使ったのバレる!?】
【レベルアップ選択画面だけど、まさか見られてるとは……】
『最初は初見だったからコメント見ずにと思ってたけど、すぐにやられちゃった。これ本家じゃないしアドバイスが貰えるかは分からないけど、気になることとかあったら聞くつもりだからよろしくね。あ、それと、みんないっぱい草使ってたねぇ。ちょっと見てないからってすぐ使っちゃうとか、意思弱すぎじゃない?』
【恥ずっ!?】
【バレた!】
【み、み、見てんじゃねーよ!】
【何故だろう……ただ草を使ってるだけなのに、なんかめっちゃ恥ずい】
『あはははは。普段弄られてるからいい仕返しできてよかったよ。じゃあゲームに戻るねー』
【こいつ! 言うだけ言って逃げやがった!】
【弄っていいのは弄られる覚悟のあるやつだけってことか。上等だー! 泥沼戦争やってやるぜ!】
【ただ草を使うだけなんで別に恥ずかしさとかないし……それよかヒカリに煽られたのが……すごく興奮します】
【どうせならメスガキ風に煽ってほしい。そしてわからせたい】
【Mニキちょっと黙れw】
【全裸ニキも全開じゃねーか!】
〔若干コメント欄がカオスな事になり出しているが、ゲーム中のヒカリはそれに気付けない。再開したゲーム画面では銃弾と爆弾を嬉々としてばら撒いている。そして初見で蹂躙された雑魚敵の群れだが、爆弾の範囲攻撃と持続ダメージによって一瞬で溶けていく〕
『範囲攻撃しか勝たん! これもうクリアまで行けんじゃね? 無強化でクリアとか行けちゃうんじゃね?』
【一見清楚な見た目から出されるS声がいいんだろが!】
【何言ってるんだ? 調子乗りやすいお子様な所をわからせるのが1番に決まってるだろ】
【お前ら他所でやれw】
【全裸ニキとMニキの性癖合戦が止まらねぇw】
【ヒカリには甘々ボイスで甘やかしてほしい。なんなら、そのまま添い寝してほしい】
【ニートネキ!?】
【ニートネキ参戦w】
隠北斎【いや、誰か配信に触れてやれよ……】
『あれ? このボス妙に硬くね? 全然倒せないんですけど? 範囲攻撃に極振りしたから火力足りないのか!?
あ、なんか赤く光ってる!? ちょっ、まっ、これヤバくない!? 待って待って待って! ギャーーー! 爆発したーーー!! HP最大値の半分くらい消し飛んだんだけど!? HPミリなんだけど!? って、あっ……最後雑魚敵に持ってかれた……』
【それでいいと思う!】
【その案でいこう!】
【こいつは楽しみだ!】
【ニートネキナイス!】
【楽しい時間だったな】
【人に褒められたの、久しぶりだからすごく嬉しい……】
【あれ? そういえばゲーム終わってね?】
【あっ】
【泣ける……】
【ニートネキ……】
『え、何これ? どうなってるの?』
隠北斎【何故か性癖の話になる。Mニキと全裸ニキが性癖合戦してニートネキ参戦。その後誰かがASMRで聞きたいと発言。みんな賛同。私がASMRマイクないからシチュエーションボイス提案。ニートネキがみんなで台本考えてそれで販売してもらおうと提案。ライトメイトがニートネキ絶賛←イマココ】
『お前ら、人の配信見ずに何やっとんねん!! しかも何気に隠北斎ママも参加してるし!!』
【柿】
【粟】
【無花果】
【椿】
【竹】
隠北斎【いやだって……ヒカリのシチュエーションボイスとか、やっぱ欲しいし……】
『え、あ、うん。それは……ありがと……。ちょっと嬉しい』
【てぇてぇ】
【てぇてぇ】
【てぇてぇ】
【てぇてぇ】
【てぇてぇ】
ヒカリ【てぇてぇ】
【てぇてぇ】
【てぇてぇ】
【てぇてぇ】
【待って?今なんか混ざってなかった?】
【あれ? ヒカリ?】
『はっ! コメント欄につられてつい……。ま、まあ、それは置いといて、需要があるのは分かったけど、シチュエーションボイスを収録するのとか、やっぱ恥ずかしいじゃん? だからさ、今度参加型企画で俺が負けたら罰ゲームで収録販売するって事でいいかな?』
【いいよー】
【罰ゲームじゃなくてもいいんだよ?】
【仕方ない。それで手を打ってやろう】
【さて、ヒカリをボッコボコにするために山にでも籠るとするかな】
【俺、その戦いが終わったら結婚するんだ】
『みんな概ね賛成みたいだし、そういう方向性で企画立てていくから、その時はぜひ参加してくれ。後変なフラグ立ててる人、よく知らないけど多分結婚する相手いないからそのフラグは成立してないでしょ』
【辛辣w】
【参加するよ〜。持ってるゲームなら】
【傷ついた……事実だから余計に……】
【出来れば参加できるやつだと助かるな】
【あっ……】
【あーあ】
【せーんせいに言ってやろう。隠北斎先生、ヒカリちゃんが泣かせました】
【やっちまったなぁ】
隠北斎【なんで私!?】
『事実でも言ってはいけないこともあるのか……俺も1つ賢くなったよ……。なんか、ごめんね』
【樫】
【菜】
【薇】
【薔薇】
【林檎】
『なんかもう、植物っぽければいいや。漢字一字ならいいやみたいになってない? 薔薇の薇の字ってなんて読むのさ?』
【らじゃないの?】
【ゼンマイって打ったらこれが出た】
【バラじゃないです。そうびって打ちました】
【薔薇の字ってそれぞれ単体で使うものなの?】
『ゼンマイってあれだよね? 山菜で有名なやつ。後、これバラじゃないってマジで? どう見てもバラなんですけど!?』
【ちなみにバラはそうびとも言います】
【薔薇にしか見えないけど、ひっかけだとは……】
【騙されてやんのー】
【って、結局バラかい!】
【バラで合ってんじゃねーか!】
『ちょっ!? ツッコミ損じゃないか! なんなんだよもう……本当にライトメイトはさぁ〜。もういい。ゲームに戻る。ずっと放置してたし』
【いじけちゃった】
【子供かよ】
【あーあ、拗ねちゃった】
【いーけないんだーいけないんだ。隠北斎せんせーに言ってやろう】
【いじられていじけるとか完全に子供やん】
隠北斎【だからなんで私!?】
〔その後3時間かけて徐々にコツを掴んでいったヒカリは、ショップ機能によるキャラクター強化を縛った状態で1面をクリアした〕
『よっしゃぁぁぁぁぁぁぁ!! 見たかオラァ! 無強化クリアしてやったぜ!』
【👏👏👏👏👏】
【888888】
【👏👏👏】
【すげー】
【おめでとうー】
『ところで、なんで俺縛りプレイしてたんだろ? まいいや。それじゃあみんな。今日は長時間付き合ってくれてありがとね。おつライト〜』
【ノシ】
【おやすみ〜】
【おつライト〜】
【おつライト〜】
【乙カレーカツカレー】
【おつライト〜。今日も楽しかったよ〜】
【シチュエーションボイスの件、忘れるなよ】
『フーリンさん、麦茶さん、持参湯飲みのみ飲み放題さん、おつライト〜。良い夢を〜』
ーーこの配信は終了しましたーー
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