第七話【✨】
【マリカ参加型 初見さん歓迎】8位以下なら罰ゲーム語尾縛り
【神乃ヒカリ】
配信概要
8位以下になったらリスナーから語尾を募集して次のレースはその語尾で配信するよ
語尾募集した後、俺が適当にコメントしてその下の語尾を使うという感じでそれ以外は普通のマリカ参加型
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『みなさん、こんライト〜。TS系Vtuberの神乃ヒカリです』
【こんライト〜】
【ごきげんよう〜】
【こんライト〜】
【こんばんは】
【こん◯イルイ〜】
『はい、フーリンさんこんライト〜。麦茶さんもこんライト〜。というわけでね、今回はマリカ参加型をやっていくわけなんだけど、みんなはちゃんと概要欄見た?』
【ニートネキと麦茶さん羨ましい】
【なんでニートネキと麦茶さんだけ挨拶されてるのさ?】
【ばんわ〜】
【ちょっと遅れた。こにゃにゃちわ〜】
【見たよ〜。とりあえず案3つ考えた】
『なんで2人だけかと言うと、2人がちゃんと挨拶返してくれてるからだよ! 初見さんならともかく、君達いつもいるライトメイトじゃん! 全裸ニキに至ってはまた企業勢の人の奴だし!』
【苔】
【馬】
【木】
【黴】
【昆布】
『また草がないねぇ……って、馬!? なんで馬!? 漢字一文字縛りでもしてんの!?』
【鹿】
【鹿】
【鹿】
【鹿】
【鹿】
『怒涛の鹿コメント……馬と合わせて馬鹿って事か? 馬鹿はお前らじゃい! 全く毎度毎度巫山戯てからに……。話進まないからサクサク行くよ。今回の配信は概要欄にも書いてある通り、参加型。そして俺が8位以下になったら罰ゲームとして次のレースは語尾縛り。俺がコメント書いてと言ったらみんなはどんな語尾がいいか書いて。そんで、俺がコメントで矢印マークを載せるから、その下の奴が罰ゲームになるってわけ。ま、一回やれば分かると思うから早速やろうか。大会ロビーはこれね』
〔配信画面に大会ロビーの番号が表示される〕
【よっしゃやるぞー】
【俺のバイクのマフラーが火を吹くぜ!】
【またワ◯イージまみれになるのかな?】
【所でヒカリは新コース買った?】
【マリカなんだしそりゃ火を吹くよw】
『新コースなら買ってないよ? そんな金ないないw でも調べた感じ、大会なら買ってなくてもランダムで出てくるっぽいから多分大丈夫でしょ。それに別になくても困らないし』
〔ヒカリがコメントに対して答えている間に続々と参加者が集まる。そしてその中にはヒカリのママである隠北斎の名前もあった〕
【ちゃっかり隠北斎ママも参加してるわだけどw】
【あ、隠北斎ママの名前がある】
隠北斎【邪魔するぞー】
【なんか最近隠北斎ママの出現率高くない?】
【くそっ、入れなかった】
【あ、隠北斎ママ、ちーっす】
隠北斎【人をモンスターか何かみたいに言うなよな】
『あー、入れなかった人もいるのか。なら、一回やったら交代……って言えるほど参加人数がいるとは思えないけど、それぞれ譲り合ってくれると助かるかな。それと、隠北斎ママも参加するのなら罰ゲームも一緒にやろっか。今からカンヴァ入ってー』
隠北斎【うぇっ!? なんで!?】
『強制だから。ほら、早く早く〜』
〔そうこうしている内にヒカリが画面を操作して隠北斎の立ち絵が表示される。それに合わせるようにリスナーからも参加を期待するコメントが流れていく〕
『無言で参加すればよかった……』
『ドンマイ』
『お前が言うな!』
『あははは。さ、そろそろ始まるぞー』
『全く……』
〔抽選で選ばれたコースは新コースではなかったが、このシリーズにおいてはある意味では伝統的である虹で出来たコースの1つだった〕
『ここかぁ……俺、よく落ちるから嫌いなんだよなぁ』
『私は結構好きだよ。落ちるのもスリルあっていいじゃん』
【ここならきっとヒカリ負けるな】
【ヒカリ以外のみんながんばえ〜】
【隠北斎ママ、やっちゃってくだせぇ!】
【ここは復刻のコースで、俺は昔からやってて履修済みだ。ヒカリ、覚悟しろよ?】
『フラグ立て乙w』
『どっちが負けるか見ものだな』
〔レースが始まり、全員がスタートダッシュを決める〕
『まずはアイテム1つ目! って、バナナかよ!』
『こういうのは序盤はそこそこの位置の方がいいんだよな。3連キノコゲット』
〔序盤は団子状態になっていたが、レースが進むにつれて徐々に実力と運の差が浮き彫りになってくる〕
『だぁー! 今8位なのになんで単発キノコばっかりなんだよぉ!』
『雑魚乙。まあ、私も単発キノコなんだけどな。よしっ、ショートカット成功! これで、2位の人に追いついたぜ』
『待てー。くそっ、俺もって、うわぁぁぁぁスターにぶつかられて落ちたぁぁぁぁ!!』
【いいぞ、その調子だー!】
【語尾は何がいいかなぁ?】
【隠北斎ママ、何気に3位とかすげーな】
【まだだ。まだワンラップ残ってる。みんな、油断せず行こう。あ、ヒカリ以外】
〔最終ラップとなり、一位に異様に速い選手が突出していて、そこから少し離れた所で二位争いをしている人と隠北斎、また少し離れた位置で団子状態になっている人達とヒカリという状況になった〕
『よしっ! キラーきた! これで勝つる!』
『おら、赤甲羅喰らえ! よし、2位浮上!』
【やばい! このままじゃ罰ゲームさせられない!】
【まあ、初回くらいは勝ってくれないと面白くないし】
【うーん、やっぱり隠北斎ママの視点も見たいなぁ。声だけだと臨場感に欠ける】
【隠北斎先生も枠立ててくれないかな?】
【2人同じゲームしてるのにこの差はなんだろうね】
『あー、くそ! 3位かぁ。あそこで緑甲羅に当たらなければ2位だったのに』
『わぁぁぁぁぁ! 馬鹿っ! 変なところで切れるな! 曲がれないぃぃぃぃ!!』
〔隠北斎が3位でゴールし、ヒカリはキラーが絶妙なタイミングで切れて、その勢いを殺し切れずに落下していく。コースに復帰した頃には他の参加者が続々とゴールしていき、最下位争いを繰り広げることになった〕
『最下位は嫌だぁぁぁ!』
『がんばれ〜』
『ぐぬぬぬ……はぁ〜、なんとか最下位は免れたか』
〔ギリギリではあったが、前の人の後ろにつけてのスリップストリームのおかげでなんとか最下位を免れるヒカリ。ちなみにだが最下位はフラグを立てたリスナーであった〕
『まあ、罰ゲームありだけどなw』
『忘れてたぁぁぁぁ!!』
【木】
【藻】
【うるさっ!】
【鼓膜ないなった】
【黴】
【粘菌】
【さて、何がいいかなぁ】
『うぅ……ま、まあ、企画倒れにならないだけ良かったって事にしておこう。うん、そうしよう。それに今回はコースと運が悪かっただけだ。別に俺が下手なわけじゃないし』
『強がり乙。まあ、その答えは次のレースで出るし早く罰ゲーム決めないと始まってしまうぞ?』
『うわ、やばっ! じゃ、じゃあ、手早く書き込んでくれ!』
【大慌てで花】
【ござる】
【ウホッ】
【で候】
【にゃー】
【ワン】
【ニャン】
神乃ヒカリ【↓】
【ニャンザマスワン】
【デス】
【なの】
【アル】
【デュフフ】
【うわ、カオスなのが選ばれてるw】
【なんでよりにもよってそれが選ばれるんだよw】
【くそー、外れたかー】
『な、なんだよそれぇ! せめて一つに絞れよなぁ!』
『罰ゲームちゃんとしろよ。それと、もう始まるぞ?』
『だーくそっ! やってやるニャンザマスワン』
〔次のレースが始まった。今回のコースも新コースではなかったが、ヒカリにとっては走り慣れたコースであり、先の虹のコースとは違って苦手コースというわけではなかった〕
『ここなら8位以内に入れるぜ! ……ニャンザマスワン』
『この場合だと7位以内じゃないとダメだろ。以内だと8位も含まれるし、な! よしっ、ショートカット成功!』
『ちょっと間違えただけだニャンザマスワン! こっちも、ショトカ成功ニャンザマスワン』
【可愛さに欠けるなぁ】
【初見さんが今きたら困惑するだろこれ】
【何気にヒカリも上手いよな】
【さっきの残念っぷりが嘘のよう】
【終盤で被弾しまくってこそ配信者。それを期待しよう】
『やっぱり上位だとアイテムしけてるなぁ』
『あっぶなぁ! バナナでガードしてて良かったニャンザマスワン』
『その語尾やめて。力抜ける』
『そういうルールだろ!? ニャンザマスワン』
『そういえばそうだった』
【今なら見てないだろうし使っちゃお。草】
【木】
【幹】
【お、そうだな。草】
【草】
【艸】
『こうなったら脱語尾の為にも、絶対上位入ってやる』
『いや、かわいい語尾にする為にも、今回も下位にいて貰うよ』
〔最終ラップも中盤に差し掛かり、上位争いが熾烈さを増してきた所に、2人よりも少し先を行くリスナーが爆弾を後ろに投げ、ヒカリと隠北斎は見事に巻き込まれる〕
『『なぁぁぁぁっ!?』』
〔それだけに留まらず、スリップから立ち直った所にキラーで追い上げてきた他の人に弾き飛ばされて一気にビリとビリ2になってしまう〕
『嘘だろ……』
『え、私最下位……?』
〔なんとか追い上げようとするも、時すでに遅く、巻き返す事なく2人は見事11位と12位でゴールする事に〕
『そんなぁ〜……』
『まさか私まで……?』
【よっしゃぁぁぁぁぁ!!】
【2人罰ゲーム!】
【隠北斎先生にかわいいの言わせようぜ!】
【俺罵倒がいい】
【こりゃ楽しみな展開になったなぁw】
【安定のMニキだったw】
『こうなりゃヤケだ! 俺とママの分2つだ! 俺のコメントの後ろ2つね! 可愛いのよこせ!』
【やけっぱちで若布】
【にゃん】
【ござる】
【ワン】
【……死ねばいいのに】
【にゃ】
【なのです】
神乃ヒカリ【↓】
【デス】
【なの】
【にゃー】
【チュウ】
【もっきゅ】
『一部を除いてかわいいのばかりな件。最初との差は……』
『え、私なのって言わなきゃダメなの?』
『なのは簡単な方なのデス!』
『抵抗ねーのかよ。なの』
『2回目だし、ニャンザマスワンに比べたら全然気にならないデス。というか、Mニキの死ねばいいのににならなくて本当に良かったデス』
『それはまあ、確かに。あ、なの』
【とってつけたような語尾。だがそれがいい】
【なのって書いたライトメイトグッジョブ!】
【ヒカリもdeathって言ってるけどね】
【ママかわいい】
『いっそ殺してくれ。なの』
『うわぁ……なんかもう、すっごいかわいいデス! これは推せる! デス』
『推せる! じゃないわ! なの!』
『怒っててもかわいいデス!』
『馬鹿っ! なの!』
【てぇてぇ】
【いいぞもっとやれ】
【イチャイチャしてる】
【てぇてぇな】
【もう始まってるぞ〜】
『え、あっ! 忘れてた! デス!』
『やっべぇなの!』
〔会話に意識を向けていた2人は出遅れてしまう。しかし、始まったばかりという事もあり致命的な差ではなく、最初のアイテムで2人揃ってキラーを引き当てて一気に遅れを取り戻す〕
『よっし! 追いついたデス!』
『まだまだこれから! なの!』
【ママのなのキャラいいなぁ……】
【ヒカリのアホっぽさと噛み合っててデス口調結構好きかも】
【どっちもいいな】
【なんだかんだ、ヒカリも声いいからなぁ】
〔2人は華麗にドリフトを決めていき、少しずつ順位を上げていく。そしてレースが終盤に差し掛かった頃にはヒカリと隠北斎、参加者の3人で3位争いを繰り広げていく〕
『罰ゲーム的には今の順位でいいんだけど、どうせなら上位に入りたいデス』
『同感なの』
〔最後のアイテムとなり、ここ以降アイテムを入手出来る場所がないという状況で、ヒカリは2つ連なっているものを、隠北斎は1つのを取得する。そして、ここで手にしたアイテムが勝敗を分けることとなった〕
『行け、赤甲羅! そしてキノコデス!』
『くぅっ、単バナナなの』
〔結果はヒカリが3位の人を甲羅で転ばせて、その隙にキノコで抜き去っていって3位となり、隠北斎はそのままの勢いでゴールして4位となった〕
『よぉっし! 3位デス!』
『くそっ、4位かぁ〜……最後のアイテム運がなぁ……せめてダブルアイテムを手に入れられれば良かったのに』
【熱い勝負だった】
【ママ惜しかったねぇ】
【アイテム運が勝敗を分けたね】
【言うて4位も十分いい順位だけどね】
『どんなもんデス!』
『3位だったんだからもう語尾やめていいんだぞ? なんでまだ言ってんの?』
『え、あぁぁぁ! 後遺症が残ってた!?』
【木】
【根っこ】
【林】
【ちっ! バレちまった】
【なんで教えちゃうのさ〜】
【黙ってたら次のレースも言ってくれてたかもしれないのに……】
『気付いてたならコメント書けよな!?』
『忘れる方が悪い』
【それはそう】
【隠北斎先生の言う通り】
【ただのヒカリの自業自得なんだよなぁ】
【責任転嫁いくない】
『それはそうだけど、それを教えてくれてこそのリスナーじゃないの?』
【かわいいを摂取する為ならなんでもする】
【ライトメイトに一般的なリスナー像を求めちゃダメって大辞林に書いてあるし】
【似合ってて違和感なかったから気付かなかった】
【ごめんて】
【妙に近代的なの出すのなw そこは古事記じゃないのかよw】
『ま、いいや。これで語尾取れたし、次のレースに行こうか』
◇
〔その後、約2時間レースを続けていき、ヒカリは更に追加で8回の罰ゲームを、隠北斎は3回の罰ゲームを受けた〕
『はい、というわけでそろそろ終わろうかと思うにゃん。というか、にゃんがすでに3回目なんだけど、みんなどんだけ好きにゃん?』
『まあ、かわいいから仕方ないなの』
『ママもなのキャラで定着してるにゃん』
『うるさいなの。これ、明日学校で出ちゃわないか不安なの』
『それはちょっと分かるにゃん』
【あー、癒しの空間が終わっちゃうのか】
【最初はギャグよりだったはずがいつの間にか癒しになってたw】
【ヒカ虐したかった】
【またこの企画やろう。いや、むしろずっとにゃんって言ってくれ】
【楽しかったよ〜。次は参加したいからソフトポチった】
『おお、その時は一緒に遊ぼうにゃん』
『挑戦、待ってるなの』
『それじゃあ、ママ。一緒に挨拶してにゃん』
『仕方ないなの』
『せーの……』
『『おつライト〜にゃん(なの)』』
【おつライト〜。ニートでソフト買えないから参加出来ないけど楽しかったよ〜】
【おちかれ〜】
【次は負けねぇから!】
【おつライト〜】
【初めて参加型に参加してみたけど、楽しかった。またやりたい】
【おつかれっしたぁ】
【おつライト〜】
『フーリンさん、麦茶さん、持参湯飲みのみ飲み放題さん、おつライト〜。また見に来てくれると、嬉しい……にゃん』
【あっ】
【かわいっ!】
【また来ます!】
【ずるい】
【羨ましい】
ーーこの配信は終了しましたーー
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