怪獣によって荒廃した(?)世界で、怪獣と少女の交流を描くポストアポカリプス作品。
怪獣と少女のやり取りが可愛らしい。
途中までは、荒廃してしまった世界で何もわからずにいる少女と、幼児のようなやり取りしかできない怪獣との、ハートウォーミングなお話かと思いきや、途中からどうも様子が変わってきます。
世界が荒廃したことで、忌むべき日常から脱した少女は、果たしてどこへ向かうのか──。
人間と人外的な存在の理想の関係の一つが描かれていました。
彼女たちの先にあるのは希望なのか、それとも別の何かなのか。そこまでは本作では語られないし、そこは読む人によって違った解釈があることでしょう。
大好きな物語です。