身近な存在

少し今日は疲れているかもしれない。

早めに寝よう。


一一一一一一一一一一一一一一一一一一一

一やっと私のことを分かってくれる人がいた。

 この人になら、この人だったら話してみてもいいかも。




昔からこうじゃなかった。

こうなりたかったわけじゃなかった。


ただ、居場所が欲しかった。


自分を認めてほしかった。


一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一

今日も何気ない一日を過ごすことになるだろう。


「お、おはよう。」


あ。昨日の。

できる限り笑顔で答えた。


「おはよう。」


「あのね。今日は春風…君?に…お話しがあって…」


一呼吸おいて彼女は話しだした。


「私ね、さくらなんだ。」


……は?


「は?」


「本当だよ。」


その瞬間嬉しさ…じゃなくて怒りが込み上げてきた。


「私はファニプロのさくら。」


本当にどうしようもないくらいイライラしてきた


「っ…!ふざけんじゃねぇっ!どうせからかってんだろっ!」


前はこんなに反抗しなかったのに。なんも知らない人からバカにされて腹がたった。


「え…?」


彼女は乾いた笑顔を見せた。そんなことはどうでもよくて僕はつづけた。


「どうせ…どうせっ!からかってんだろっ…」

「もう近づくんじゃねぇよっ!」


流れに任せてすべてを話した。

彼女に背中を見せて思いっきり走った。

何も考えないで、ただひたすらに。


どうせ誰も僕のことを分かってくれないんだ。


一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一


誰も、私を信じてくれないんだ。


一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一


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