第5話 「致命傷」

「はっ…?!」

目が覚めると見知らぬ天井があった。白い天井。周りを見渡すと医療機器らしきものがあり、色々な管が俺の腕などに繋がっていた。

「こ、ここは…?」

「おいヤツが目覚めたぞ!医者と隊長を呼べ!」

「気が付きましたね。ここは軍事病院です。あなたは様々な傷を負っていて中には致命傷になりうる傷もあって死ぬかどうかの瀬戸際にも関わらず生きてるとは…恐るべき生命力……」

「お、目が覚めたか。真。元気か?」

「は、はい。まだ目が覚めたばかりですがもう暫くしたら治るかと。」

「そうか。では治り次第君をどうするか軍議で決める。」

「分かりました。」

「うむ。しばらくは安静にしてなさい。リハビリとかもしながら頑張るといい。」

「はい。」

そう言って上官は部屋を出ていった。

「ふぅ…しばらくは上官の言う通りにして安静にするか。」

それからしばらく経って、ようやく治ってきたところでリハビリを始めた。といっても復習みたいなものだからそれさえ出来れば戦線に復帰しても問題ないということだった。そしてリハビリは約3ヶ月も行った。そして迎えた退院日。

「はい、これでリハビリは終了です。3ヶ月間、お疲れ様でした。」

「ありがとうございます。」

「医者として助言します。あなたはこれから先、あまり無理しない方がいい。じゃないと身体の傷がまた開く可能性があります。それを念頭に、置いといてください。」

「分かりました。それでは失礼しました。」

医者からの助言に頷いた俺は病院から出ていって自宅へと向かった。

「久しぶりに帰ってきたな…ただいま〜って、うわぁ?!」

帰ってきて早々、出迎えられた。

「おかえり、真!」

そう言って抱きついてきたのは俺の彼女だった。

「た、ただいま…びっくりしたわ……」

「えへへー、ごめんね!」

「それにしてもなんで優唯がここに…?」

「それはね、真が帰ってくるのを聞いてやってきたんだよ!」

「そ、そうか…」

と戸惑いながらも答えた。こうして帰ってきて早々に俺は彼女に出迎えられたのだった。


翌日〜

「おはよ、真。」


と優唯が言った。

「おはよ。」


「朝ごはんどうする?」


「んー、任せる。」


「了解。」


しばらくして出てきたのは焼き鮭と味噌汁、たくあん、そして白米だった。


「朝から健康的だね。」


「でしょ?真のことを考えながら作ったんだ〜♪」


「そっか…ありがとな。」


と真は照れながら言った。


もう何回書いても何故か消えるので書きながら公開します。

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