第2話 「戦闘、後に装備を整える。」
「はぁ…はぁ……敵がこんなに多いのは聞いてねぇぞ……」と愚痴を零しながら戦っていた。ただいま現在進行形で敵と交戦中である。銃弾が飛び交う中いよいよ弾薬が残り少なくなってきた。これはまずいと思った真は近接戦闘に切り替え、軍刀を構えた。抜刀をし敵に肉薄して斬る。1人、また1人と減っていく敵。ついに一個小隊を殲滅し終えて敵から武装を剥ぎ取りタイム。レーションや武器、予備弾薬などが豊富に取れた。ここで一旦ご飯を食べることにした。食べるのはレーション。そして水筒の水を飲むことぐらいである。それを済ませると再び戦闘をするべく敵を見つけることに徹した。すると新たに一個中隊を見つけた。小隊とは全く違う規模である。真は覚悟を決めて単独で殲滅することにした。
「よし、やるぞ。俺一人だがやってみせるさ…!」
と真が言うといきなり後ろから声をかけられた。
「死に急ぐのはまだ早いぜ?若いの。」
「お、お前は誰だ?!」
「まあまあ、そう驚きなさんな。俺は夜鵺 零澪だ。やえ れおと読む。気軽にれおとでも呼んでくれ。」と零澪は言った。真は驚きながらも彼に敵か味方かを聞いた。すると、味方だと答えた。真は喜んだ。
「1人でも戦力が増えれば万々歳だ!」と意気揚々に言った。
「俺は自分の武器あるから2人で凸るか?」と言われ、即答で「もちろん!」と答えた真は2人で凸り始めた。互いに背中を預け、命を預けて戦った。2人でタッグを組んだ2人は強敵だった。1人は銃で撃ちまくり、それを援護するかのように肉薄してくる敵や狙撃手をもう1人は始末した。息ピッタリの2人は前線を上げまくり、ついには昇格を果たした。2人は1等兵、上等兵と上がった。そうなると装備も着々と変わっていく。最初はライフルだったのにマシンガンへと変わった。メイン武器はマシンガン、サブ武器が近接戦闘用の軍刀もしくは南部拳銃へとなった。いつしか2人には異名が付けられ、戦場でその名が知れ渡るようになった。その名は、クラッシャーズ。理由は、戦線を破壊する者。彼らを傷付けるのは不可能に近いからだ。傷付けようものならば即座にその隊は殲滅される。何故2人だけでこんなにも戦果を上げられるのか。それは誰にも分からない…しかしこれだけは言える。彼らには共通している点がある。それは、必ず生きて帰ることだ。その強い想いが、彼らの動力源である。それを胸に彼らは戦う。自分の国が勝てると信じて。
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