第7話
十月九日、その日は普段通うスーパーが臨時休業だったため、駅の反対側へと出向いた道すがら、私は出会ってしまったのです。黄色い帽子を被り、赤いランドセルを背負った、この世を破壊しかねない天使と。目の前に突如、舞い降りたのです。
それが全てです。それが全てなのです。
父や顔も知らない母や、友人や先生や施設や専門学校や、今まで語ったそんな私を形成する全骨格を、天使が一瞬にして砕いていったのです。
今まで私の構築してきた概念を塗り潰し、私の蓄積してきた倫理を
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