第2話 知らないは罪ですか?

私は、子供の頃から

妊娠、出産は、しない予定でいたから


それらについての

知識がほとんどなかった。



動物の出産シーンを

テレビで何度か見たことがあるけれど


家畜はへその緒を人間に

ハサミで切ってもらえるけど

野生の動物は、どうしてるのだろう?


と、疑問だった。



へその緒は

おへそとおへそで

直接、繋がってるから

出産後は、切り離さないと

親子は、体が繋がったまま。


そう信じてたけど


まさか

母親の体内にある胎盤っていうのと

子供のへその緒が繋がっていて


その胎盤は

子供が生まれた後に

自動的に母親の体外に出てくる


なんて、知らなかった。

なんたる、神秘。



そんなこと、知らなくても

妊娠はするし

40年近く、何の不自由もなく生きて来れた。


そのことが、なんかすごい。



主人も、私と同様に無知ボンバイエ。



そう言えば


昔の女性は出産直前まで

薪割りしたり

床の雑巾掛けをしたらしい。


そんなことを、ふと

思い出した妊娠初期の、とある休日。



つわりで、ゴロゴロばかりしてたから

体がなまってしまって

起きあがる時、

体を横にしてから、しか起き上がれない。



あ、腹筋が衰えてる!!


そう気付いた私は、主人を呼んで

足を押さえてもらい


腹筋 20回。

背筋 20回。

側筋 各20回。

と、筋トレ開始。



それを

1週間ほど続けたある日に…


「妊娠初期は、筋トレとか

絶対だめ、

安静にしとくの❗️


それから、一応言っとくけど

おへそ同士は、直接ホースみたいには

繋がってないんだよ。」


と、先輩ママから言われ

顔から火が出るかと(笑)



子供が嫌いだった私も

この頃にはようやく

女性ホルモンの力も借りて、か

お腹の中の赤ちゃんに愛を感じはじめ


お腹をさすりながら

育ってくれてありがとう

と、思えた。


でも

お母さん、何も知らなくてごめんね。



ところで

無知は罪ですかね?



場合によっては、そうかもしれない

と、思う。


子供を持つ って、もしかしたら

ー知らなかったーを

言い訳にできなくなること なのかも

しれない。


ー仕方なかったー が

許されなくなることかもしれない。


責任という言葉が

重くのしかかる。



大丈夫かなあ、私。



そんな私のお腹の中で

もう一つの命が、育ってる。


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