第3話 両親教室〜産婦人科にて〜

お腹がそろそろ目立つ頃。

主人同伴で、産婦人科主催の両親教室へ。


私、39歳。

いろんな不安もあるけれど

とりあえず、女性ホルモンのおかげで

気持ちは穏やかだし、ハッピー。


会場に着くと

周りは若いカップルばかりなり。

手、繋いでるし・・・。



横にいる主人をそっと、見ると

のんびりした穏やかな顔。


男の人って、よく

連れてる女の人で、格が分かるみたいなこと

言われるから

なんとなく、申し訳なくなった。



やっぱ、女の人って

どうしたって

若い方が綺麗だし、素敵だから。



圧倒的に、うちの旦那さん

格下って見えてるのかな。。

なんて、勝手に落ち込んでたら、


先生に呼ばれて、私たち夫婦が

円陣の真ん中に

移動するように言われた。


体操ずわりで座ってたけど

立ちあがろうとしたら

主人が、なんと、スッと私に

手を差し出した。


プリンセスをエスコートする

ナイトのように。


主人のその行動に

私は、妻としての自信を取り戻した。

そう、私は

主人にとって、たった1人だけの

プリンセス👸



教室が終わって帰り際・・・


「手を繋ぐの、恥ずかしくなかった?」

と、聞いてみたら、主人が


「ほら、よその奥さんって

みんな、若いから大丈夫そうだけど

うちはね…

支えが必要かなって思って。



介護感覚?

ちと、刺さる。



だけど

老若とか、男女とか超えて

私たちは、もう 家族なんだな、と

心強く感じた瞬間。


私たちは、もう

父親であり、母親である

と、覚悟を決めた瞬間。





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40歳目前 子供嫌いの妊娠体験記 なな @nana7hosi

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