第42話収穫の喜び

 野菜を作っていると、いずれは収穫時期を迎えて、実った野菜を収穫できるわけだが、それはきっと祖父も望んでいたことだろう。

 丹精を込めて育てた野菜を収穫して、食べきれない分をお裾分けするのもまた、畑の醍醐味なのではないか。

 

 収穫するまでの長い道のりは畑をやったものだけが知るといっても過言ではない。

 その喜びは何事にも例えがたいものがある。

 

 祖父は白菜やニンジンを作るのがうまかったらしいと母から聞いて、人には何でも得意なことや不得意なことをあると知った。

 もし私が畑で野菜を作っても最初は失敗するだろうな。

 今は、父と一緒に畑をやっているが、いつかは自分でするときがくるのかもしれない。

 

 出来上がった野菜を食べてもいいし、出荷して買ってもらってもいい。

 とにかく多くの人が幸せになってくれればそれでいい。

 そこに人の輪が広がっていくんだろうな。


 次回へ続く。

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