第33話勤労精神

 祖父が畑仕事に熱意をもって、取り組んでいたことは今になっても思い出される。

 いろんな野菜や作物を育てるって相当労力を要することなので、一人ではできない。

 祖母も祖父がいたころは一緒に畑仕事をしていた。

 その光景が今でも目に浮かんでくる。

 いきいきした祖父母の姿は今ではすっかり変わってしまった。


祖父がいなくなってから祖母は畑仕事をしなくなり、状態が少し悪化。

怒りっぽい時期もあったし、なんかいか知り合いの家に電話していた時期もあった。

認知機能が衰えてくるのはしょうがないのかなって思ったけれど、元気だった祖父母の姿は老齢とともに変化するのだなとしみじみ感じた。


 畑作業することで体や脳を使うので、いい仕事だと思う。

 きっと勤労精神が自分たちの克己心を奮い立たせていたのかな。

 仕事に熱意を燃やすことは日本人の気質だと私は思う。


 外国人から見たら「日本人は働きすぎだ。」という。

 仕事をしないとお金を稼ぐことは難しい。

 農業だけでは生活するのが大変で、出荷して売り上げをあげない限り生活困難になってしまうのではないかと。

 

 きっと祖父もほかの仕事しながら畑仕事もかねていたのかなと。

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