第21話祖父の入院生活
祖父が認知症や他の病気を患って、入院したころの話をしよう。
前の話でもアルツハイマー型認知症やレビー小体型認知症のことをあげたわけだが、違いがいまいちよくわからないのも当然である。
わたしも実際どう違うのか素人なので、わからないが、自己が認識できなくなるのは怖いと思う。
自分のことがわからなくなるのはやはり怖いし、相手のことも段々理解できなくなってしまうのも恐怖を覚える。
この病気に実際になって、入院したらただ茫然としてしまうのかなと率直に感じてしまった。
家とは違う環境の中で、生活をしないといけないのかと不安になってしまう。
わたしも入院経験があるので、わかるが、病院にいることが実感できず、早く家に帰りたいという気分になった。
こんだけ環境変化に人間って敏感なんだなって思う。
祖父もきっと言わないだけで、入院するのをあまり好ましく思っていなかったのではないかとわたしは思った。
祖父が病室で、「妖精が飛んでいる。」と言っていたのも、病気がそうさせたのだと認識するのが当然なのか疑わしい。
病気になりたくて、なったわけではないので、人間の体って恐ろしい。
何が起こるかわからないからこそ、病気に対する知識も必要なのではないか。
素人が病気の知識を身に着けるのは簡単なことでない。
でも本や雑誌、新聞、ニュース、テレビの情報を仕入れて、知ることもまた重要であると私は言いたい。
祖父は結果的に病院で亡くなったが、悲しい気分は今でも変わらない。
知らない世界にいる感覚がきっと祖父にはあっただろう。
また次回へ続く。
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