第19話アルツハイマー型認知症

 この病気にかかる前は、祖父は元気溌剌で、笑顔が絶えなかったが、この病気にかかってから、家族のことが認識できなくなってしまった。

 脳の病気で、現代病としてもよく知られているこの病は実に厄介である。

 

 もし自分がこの病気を年齢を重ねてから、発症してしまったらと思うとぞっとする。

 必ずしもならないとも言い切れない。

 発症リスクは誰にだってあるのだから。


 家族や自分のことがわからなくなってしまうのは、悲しいし、寂しい。

 今まで元気で頑張ってきたのに、急に怒りっぽくなったり、暴言を吐いたりするのもこの病気を起こす段階ではよくあることなのだそうだ。

 

 この病気にかからないようにするには、人と接して、交流して、外界との接触を絶たないことがいいと私は思う。

 人と交わることが段々減りつつある世の中で、人と接点を持たないと孤立し、孤独になってしまう可能性だってある。

 

 友達でもいい、家族でも知り合いでもいい。

 とにかく話しをして、戯れることもまた脳の活性化につながる。


 頭をいかにボケさせないか、思考回路を常時稼働させるのか。

 それもまた脳のトレーニングとして、本を音読したり、文字を書いたり、計算問題を考えながら解いてみたりするのもいい。

 そういった本は書店に売っているので、お勧めである。


 祖父が患ったこの病気は自我を失ってしまうことにもなってしまうのかなと疑問に思った。

 いついかなる時も他人とのかかわりを大切にする。

 それだけでも脳の老化防止には効果的だと、祖父を見て思った。

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