第四章病気との戦い

第17話祖父の入院

 何年か前に祖父は病気で入院した。

 結構な年齢を重ねていたので、認知症の疑いや他の臓器もあまり機能していなかった。

 やはり一番大きかったのはレビー小体型の認知症で、よく祖父が入院していたころに、 

  「小人が飛んでいる。」と言っていたらしい。

 手に負えなくなって、別の病院へ転院することにもなった。

 私も歳を重ねたら、認知症になってしまうのではないかと危惧している。

 

 九十四歳で亡くなった祖父はアルツハイマー型認知症とも戦っていた。

 段々記憶力や判断力、思考力も低下し、運動機能も弱くなって、寝たきりになってしまった。

 初期のころは、よく

  「おーい。」と自分の部屋で叫んでいたらしい。

 いって何かあったのか聞いても、知らぬふりをする祖父。

 これが認知症の始まりなのだとその時はわからなかった。

 でも今になって、祖父がいなくなって、認知症は体もむしばんでいく病気なのかと悟った。 

 

 病院では最大三か月までしか置いて貰うことができない。

 それ以降は別の病気が発覚しない限り、退院させられてしまう場合もある。

 私も入院したことがあるので、わかるが、病室にいても退屈なだけである。

 人によっては病気と闘っている方もいるので、一概には言えない。


 アルツハイマー型認知症は怖い病気で、脳にアミロイドベータという物質が悪さをすることで起きるともいわれている。

 もしかしたら私たちも発症する可能性はあるかもしれない。

 なので、侮ることはできない。

 

 病気はいつどこで発症するかわからないからこそ、健康維持をする必要性がある。

 それを肝に銘じておくことが大切である。

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