第12話祖父と私の関係

 祖父は私にとって、偉大であり、寛大な存在であると思っている。

 関係は祖父と孫になるが、きっと小さいころから面倒を見てくれていたに違いない。

 家庭と仕事を両立しながら、私たち家族のことも大切にしてくれた祖父は私にとって、なくてはならない存在でもあった。

 偶に畑に一緒に行くこともあったし、会話はなくても私の勉強する姿を見てくれてもいた。

  

 祖父はとにかく何事にも一生懸命で、ある意味真面目だったのかもしれない。

 そんな真面目な性格は私もそっくり受け継いでいる。

 料理が好きなのもそうだし、仕事熱心だったところも私と似ている。

 隔世遺伝という言葉もある通り、祖父から孫へ受け継がれる遺伝のことである。

 ゆえに血縁関係があって、祖父も私も家族の一員だった。

 

 今も昔も関係は変わらない。

 死んでしまっても、遠くから助けてくれる存在であることも変わりはない。

 どこにいても家族の一員なのだから。

 

 私が小学生の時に宿題があって、教科書の音読を祖父母がしっかりと耳を傾けて、聞いてくれていた。

  「なんて優しいんだろう。」とあの時私は思った。

 最後まで、音読を聴くのに付き合ってくれた祖父の姿がいまだに忘れられない。


 ゆえに、祖父とわたしの関係は切っても切れないものである。

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