とある作者の独り言 5)娯楽映画も奥が深い
作者です。
世の中執筆のきっかけ色々とありますが。作者の場合、原因となったものの一つが、今回のパンデミックですね。
世界的なパンデミックでは、RNAウイルスの味方をする人間の存在に唖然としました。ウイルス感染から人を守ろうとする専門家への罵詈雑言や誹謗中傷の嵐にも辟易しました。原因はRNAウイルスです。RNAウイルスに耳はありません。
それとも、ホモ・サピエンスは、自己複製すらままならず、遺伝情報を安定して伝えることにも事欠くRNAウイルスに、人の意図を伝えて従わせる詠唱術を手に入れたのでしょうか。だとしたら凄いことですね。
さて、ホモ・サピエンスに備わった無限の能力は、芸術の分野にも現れて、と高尚な古典の名作を紹介するのが、お約束かもしれません。
高尚という形容詞が似合わない創作物にも、素晴らしい人間描写があることに気づきました。
ゾンビ映画やパニックSFと言われる娯楽映画です。人間を本当によく観察して作られています。「○○なんて嘘だ!」と周囲が引き止めるのに、無謀な行動をして、ゾンビになったりエイリアンに殺されたりって定番のキャラクターじゃないですか。「○○からはこれで救われる!」と妙なものを販売したりする怪しげなキャラクターも、その後の破滅も含めてお約束の存在です。周囲の人々が、まだ危険性に気づいていない時、いち早く警告を発した専門家が、大衆に敵とみなされ危害を加えられたりする描写もありますね。
人類を存亡の危機に陥れている存在の味方をする様々な人間が、次々と登場します。
映画で見た時には、「こんな人いるわけない」「こんな偽商品に騙されるわけない」「気に入らないからって、専門家に楯突いても意味ないのに」と思っていました。娯楽映画ですから、誇張も虚構があって当たり前です。映画鑑賞では、俯瞰的に虚構世界の事態を把握し、安全な現実世界から客観的に見ている影響もあるだろうと思っていました。
創作のプロは、本当にすごいと思います。
映画で描写されるありとあらゆる人々の行動を現実で見ることになるとは思いませんでした。映画は虚構ではなく、シュミレーションだったのでしょうか。
どの映画にそんな描写があったのかと思われた方。あるいはあの映画がそうだったなと懐かしく思い出された方。
是非、映画館に足を運んでください。密室ですから、サージカルマスクをお忘れなく。各種サービスを使って、ご自宅での鑑賞も良いのではないでしょうか。
愚痴をこぼすよりも、パンデミックで影響をうけた、エンターテイメント業界にお金を落としたほうが、きっと楽しいです。
今回のパンデミックの原因はRNAウイルスです。人類が相手にしているのは、RNAウイルスであり、人間ではありません。
さぁ、感染をしっかり予防して、己の身を守り、感染対策されている場所で、元気に楽しく経済を回しましょう。
<あとがき>
ゾンビ映画も、パニックSFも、娯楽作品です。一度は見ておくべき名画にはなかなか選ばれないのではないでしょうか。作者もいくつか見ましたが、題名も一切覚えていません。それでも、見ておいて良かったなと思います。人類でなくRNAウイルスの味方をする人の存在に、驚きはしました。ただ、「あぁ、これ、ゾンビ映画だったら、こんな行動するキャラクターだ」と思えたので驚きは軽減されました。
本当に、本職の方は凄いなと思います。
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