宗教と言語
宗教と言語 著:レルガン・アンドルフ
前巻にて、宗教と大陸の関係について記述しました。
この巻では、五つの大陸でそれぞれ違う言語の共通点や始祖神との関係性をお話していきたいと思います。
この世界には数十個もの言語が存在します。
大陸間公用語はウリングアですが、大陸ごとの言語、大陸の中にある集落の言語……多様な言語が発見されています。
始まりを意味する言葉〈ウヌティング〉、公用語のウリングアではそう呼ばれています。
ですが本当にそうでしょうか。
〈ツタカケ〉の大陸公用語はどうでしょう。
始まりを意味する言葉、〈ウヌティング〉です。
〈イウバエ〉の小さな集落はどうでしょう。
始まりを意味する言葉、〈ウヌティング〉です。
あらゆる言語の始まりを意味する言葉はすべて〈ウヌティング〉なのです。
〈ウヌティング〉、聞いていると別の言葉に聞こえてこないでしょうか。
始祖神・ウヌティームです。
いくら研究しても、はっきりとした関係性は出てきませんでした。
ですが、すべての地で信仰されている神でありすべての神の始まりとなった存在であるウヌティームと〈ウヌティング〉には共通点があまりにも多すぎるのです。
そんな神、ウヌティームは果たしてどこにいるのでしょうか。
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