第18話
近い――
間合い、ほぼ、ゼロ!
オマハンはひとことも言わず跳び下がり、まわりを見渡した
みな、一様に驚いた目――この場の全員で自分をはめたわけではなさそうなのが、少し救いか・・・?
「あの審問が終わった時点で、すでに結論は出ていたのです――」
物憂げ、とも聞こえる口調で異舌審問官が続けた
「ですが、今まで手続き的な理由から執行が待たれていただけのこと。私は胸をなでおろしていますよ、大統領令嬢に何かある前にあなたを“処刑”できて――相手に向きなおる」
そう言って、オマハンへ向きなおり、
「あらためて、パセリック・パセラッハ(オマハンの偽名だ)――法に基づく権限によりあなたに“異舌”を宣告し断罪駆除します! ただちにその“無口なる足掻き”と“汚濁にまみれた意思伝達記号体系”を我に示せ――!」
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