調査報告書
5-1
【調査報告書】
■調査内容
熊野系小祠破壊による被害実態
■調査方法
被害関係者への聞き取り、および現場調査
■調査結果
邪神化した須佐之男命による暴走
■結果詳細
小祠放置による邪神化。神使、
神域での澱の蓄積被害。知能性を持ち、意図的に目につかない場所を優先的に汚染。氏神捕食も意図的に体が小さい神使を狙い痕跡を残さないよう工作。そのため、被害実態不明のまま発見が遅れる。
八咫烏による二次被害者、小木曽健太郎の実娘、小木曽澪の神隠し事件発生。碓井隊が煉獄内小木曽邸にて発見、保護。同隊と同行した天鬼職員が黒い影を確認。八咫烏と思われる。
後日、同現場にて八咫烏による痕跡を発見。氏神の捕食を確認。
来栖隊、澱の除去作業の現場にて、天鬼職員の不審行動を確認。現場内で撮影された写真に八咫烏が映るデータを発見。すでに、天鬼職員は八咫烏の影響下にあった状態と思われる。
連立する熊野系小祠、結界の弱体化。N-2職員殉職(詳細はN-2地区報告書にて)
天鬼職員の神隠し被害発生。来栖、神来社、櫟原三名の職員により救出。汚染により
来栖、神来社により邪神須佐之男命は伐滅完了。以後、暴走は見受けられず。経過観察により、事態の収束とみなす。
■損害報告
事務所内窓ガラス破損
内装の汚染
備品の汚染
倉庫破壊(扉、内装含む)
社用車一台(汚染により使用不能)
※別途、経費申請書を提出します。
■所感
管理不足が招いた、連鎖的被害。再発防止のための対策をたてるべきだと思う。また、今回の祭神である須佐之男命は荒神だったため、影響力が甚大で、また知神でもあるため、ことごとく翻弄されてしまったとも思う。
今後、このようなことが再発しないとも言い切れず、他の神が邪神化した場合のプロセスも考えておくべきだとも思う。
神隠しの最中、しきりに「さみしい」という思念が流れ込んできた。人々に忘れられ、山の中でただ一人朽ちていく気持ちが侵入してきたのだと思う。
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