第2話 力の覚醒

青斗を追いかけて本屋の近くまで来た炎里。


炎里「雲行きが怪しいな、、一雨降りそうだ、、」

そう思い、百均で傘だけ買って行くかと百均の方へ走り出したその時、路地裏に入って行く青斗の影を発見する。

炎里「あ、あおと、、、?」

必死な形相で走って行く青斗、俺はこっそり後をつける。

影からこっそり青斗を覗くと先程見かけた黒猫と対峙している。あいつ、こっそり黒猫と!

炎里「おーい青斗!黒猫ちゃんと何やってんだー?」

青斗「っ!なんでここにいんだ!早く帰れって言ったろ!」

炎里「何怒ってんだよ、黒猫ちゃんと俺も遊ばせてくれよ」

青斗「黒猫ちゃん、だと?よくみてみろ!こいつは中級悪魔のケットシーだ!可愛い見た目で近づいて魂を食ってしまう悪猫だ!」

炎里「なにいってんだ、、よ、、、!?」

その、可愛かったはずの猫は大きく膨れ上がり、鋭い目つきと醜怪な口元の猫へと変貌する。

青斗「ちっ、炎里!安全なところに離れてろ!

こちらD級祓魔師青斗、Bの7区にてケットシーと戦闘中、応援願います!

青より青し、我が魂よ、魂と魂との契約により我が身に宿り権限せよ、ブルーロッド!」

すると青斗の付けていたブレスレットが棒状となり、青く光る宝石のようなものがついた棒へと姿を変える。

「ウォーターボール!!」そう叫ぶ青斗、杖の周辺に水の塊が出現しケットシーの元へ放たれる。さらに剣状となった水の塊がケットシーの周辺に刺さり身動きを取れなくした。

青斗「ふぅ、大丈夫か炎里、、」

炎里「あ、あぁ、でもなんなんだよこれ!」

青斗「これはケットシー、B級の悪魔だがそれほど能力値は高くない、でも俺じゃあとどめをさせるほどの火力を持ってねえから応援を待ってるところだ、今は水の剣で動きを止めているから大丈夫、、、!?」

ケットシーは自身の体を最初の可愛い状態に戻すことで剣の隙間をくぐり再び元の姿に戻り襲いかかってくる。

青斗「あ、危ないっ!!」

ケットシーの爪で引き裂く攻撃が炎里の方へ向かうその瞬間、炎里のネックレスは光り輝きその攻撃を塞ぐ。

青斗「ま、まさか、、、炎里!!そのネックレスの想いを、そのネックレスに込められた魂を想像して思いを形にしろ!それはきっとお前の力になってくれる!!」

炎里「想いを、、魂を…??」

これは、父さんの形見、、父さんが生きた証、父さんがいなくなって大変な思いもしたけれど大好きな父さんの、、、

するとそのネックレスは光だし権限する。

炎里「こ、これは、、!」

青斗「それはお前の魂とネックレスの想いの力、ソウルグリーフだ。剣のネックレスだったから剣になったんだろう、しかもかなりの等級だぞ、、笑

これであの悪魔を倒すぞ!」

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