補足4 読者選考を突破した作品のその後 または私の作品の問題点とは?




 前回の「補足3」で完結させましたが、先日この作品に頂いたコメントの返信を書いている時に「そう言えば読者選考を突破した作品がその後にどうなるのか?」を知りたい方もいらっしゃるのでは無いかなぁ? と思い、この「補足4」を書く事にしました。私自身も思う事は多々ありますので。


 今年のカクヨムコンでは私の作品は「令和の私小説部門」で「私の異常な妄信」、「恋愛 (ラブロマンス)部門」で「僕の視線の中で踊る君の髪」、「ホラー部門」で「そこには存在しない何か」の3つの作品が読者選考を突破しました。これは読んで下さった皆様方のお陰です。大変遅くなりましたが改めて御礼申し上げます。本当にありがとうございました。


 この読者選考通過作品が発表されたのが何時頃いつごろだったのかは私の記憶では定かではありませんが、2月の下旬頃だったように思います。そして5月30日にいきなり「結果発表」となります。勿論、私の作品は1つも選ばれませんでした。ここで最初の疑問が私の脳内に浮かびました。これは今でもカクヨムのホームの「その他」をクリックして「コンテスト」をクリックすると「カクヨムコン結果発表」を見る事が出来ます。私が疑問に思ったのは「最終選考結果・中間選考結果」と書いてある事です。「中間選考結果」なんて発表されてはいません。この「中間選考結果」とは「読者選考結果」の事なのでしょうか? 仮にそうだとしても「読者選考結果」から「最終選考結果」まで約3ヶ月もあるのですから上位20作品まで絞り込まれた時点で「上位20作品」として発表して頂きたい、と思うのです。


 ここからが本題となりますが私の作品は「プロの編集者の方々に読まれているのか ?」と言う事です。もし読まれているのであれば「私の作品の何処どこがいけないのか」そして「どのように改善すれば良いのか」を教えて頂きたいのです。で無ければ、これからカクヨムに投稿しても私の作品が「カドカワグループから書籍化される事は永遠に無い」と言う事になるからです。それはそうでしょう。私は根本的に間違っている作品を書き続ける事になるのですから。それなら「大賞作品を読めば何かしらのヒントがあるのでは ?」とも思いますが、少し読んでみても私には「ヒント」を見つける事が出来ませんでした。結局のところは「読者選考を突破しても得るものは何も無い」と言う事です。これは「私の場合」になりますが。ですから、カクヨムコンで無理をして自分の精神や肉体をすり減らしてまで読者選考などを突破する必要性はありません。あくまでも自分のペースを貫いて下さい。運営側が興味を持てば、カクヨムコンの最中でもメールで何らかのオファーがあるみたいです。大体、第1次選考を人気投票にしている時点で私には運営側の「悪意」しか感じる事が出来ません。


 ただ、これは本気で「文章で生計を立てて行く」と考えた場合です。趣味として文章を書いて行くのであれば、このカクヨムはとても素晴らしい場所だと思います。このカクヨムに投稿を始めてから数多くの作者さまとお会いする事が出来ましたし、数多くの「素晴らしい作品」と出会う事が出来ました。この事に関しては「感謝」の言葉しかありません。


 私は文章を簡潔にする事を心がけています。そして、作品の中に何らかのメッセージ性を持たせたい、とも思っています。それと同時に登場人物の外見描写を殆どしておりません。例として「僕の視線の中で踊る君の髪」の主人公である「高見研一」は、その容姿や服装等は全くと言っていい程、描写をしておりません。また、登場人物に極力きょくりょく名前を付けません。これも例として「そこには存在しない何か」の主な語り手であり重要人物でもある「私」に「橘音美」と言う名前を付けたのは第24話である事に私自身も少しビックリしています。主人公である「草薙ターニャ」に次ぐ重要人物が23話まで名前が無かったのですから。


 私は「名前」はとても重要であると思っています。特に漢字の場合は。漢字は表意文字ですから、その1文字でも意味を持っています。そして、その意味を持っている漢字で名前を付けると、その人物にも文字が持っている意味を持たせる事になってしまいます。単に「言葉の響きが良いから」と言う理由で私には「名前」を付ける事が難しいのです。


 さて、私は私の作品の特徴として「文章を簡潔にする」「作品に何らかのメッセージ性を持たせたい」「登場人物の外見描写をしない」「登場人物に名前を付けない」の4点を挙げましたが勿論、それには理由があります。


 まず「文章を簡潔にする」ですが、これは「お話のテンポを良くしたい」と思っているからです。あまりゴチャゴチャとした文章にすると「お話の流れがとどこおってしまうのでは無いか」と思うからです。そうなると読んで下さる方にとっては「読みづらい」「話の流れがつかめない」となってしまうと思うからです。大変失礼ながら他の作者さまの作品を拝読させて頂いている時に私自身がそのように感じる事があるからです。


 次に「作品に何らかのメッセージ性を持たせたい」ですが、どうせ書くのであれば作品を読んで下さった方が読み終えた後に「何かを感じ考えてみて欲しい」と言う私の我儘わがままでもあります。今の世の中、今の日本の岸田政権の強引な政権運営、今の世界情勢。そこまで大げさな事で無くとも、今の自分の日常生活に対して「今のままで本当に良いのかな?」と少しでも「自分で考える事」をして頂けたら嬉しく思います。


 「登場人物の外見描写をしない」ですが、これは正直に言って私が「外見描写が苦手」と言う要素が大きくなります。登場人物の髪型や服装や体形に私は全く興味を持てないのです。それよりも、その人物の「内面を掘り下げていく事」が私にとっては何よりも楽しい作業なのです。また、これは言い訳になるかも知れませんが「外見描写をしない」事によって読んで下さっている方が自分の想像力で自分の中で「登場人物の外見を造り上げる楽しみ」もあるのでは無いか? とも思うのです。上記で例に挙げた「高見研一」も読んで下さる方が100人いらっしゃれば、100の異なる「高見研一」が存在してくれたら私はとても嬉しく思います。


 「登場人物に名前は付けない」は上記で説明していますので割愛させて頂きます。


 こうして私の作品を私なりに分析してみますと私の作品が「1部の人達には評価されているがカクヨムを読みに来ている一般の人達や運営側に評価されない理由」つまり私の作品の「問題点」が浮き彫りになって来るように思います。しかし「最大の理由」は、ここに書いた以外の事だと私は感じています。これはまた機会があれば書くかも知れません。


 私が思う私の作品の1番の問題点は「登場人物の外見描写をしない事によって、登場人物に愛着を感じられないし感情移入も出来ない」からでは無いか、と思うのです。このカクヨムは「ラノベ」がメインです。この「ラノベ」とは「ライトノベル」の事ですが1番重要な「キーワード」になると思います。「ラノベ」の読者層は中学や高校に通われている低年齢の方達がメインだと思われますので「読んでいて判りやすい作品」が好まれるのだと思います。


 そして「メッセージ性を持たせたい」と言う私の作品は「ラノベ」を好まれる方達には「うっとおしい。説教じみてる」と思わているのかも知れません。これらは私の作品のPVの少なさに反映されているように思います。


 まぁ、本当の1番の問題点は「私の作品は書籍化等をしても利益に繋がらない」と判断されている事だとは思いますが。この「補足4」にしても「私の価値観の押しつけ」に過ぎないのかも知れません。



 

 私の駄文にお付き合い下さり本当にありがとうございました。もし、ご要望がありましたら「ソレを言っちゃぁオシマイよ」と言う部分も書いてみたい、と思っております。それではこの「補足4」はこれで締めたいと思います。ありがとうございました。



読者選考を突破した報酬は・・・・・・・・突破したって事だけさ








おしまい・・・・なのかなぁ ?


 





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