13 鴛鴦のかたわれ
「あの武官様はどなたですか」
「
だが、あんなことがあったら、下賜は取りさげになるのではないだろうか。
「
「想いあっておられるのですね」
女官が一瞬だけ、視線を彷徨わせた。
いうべきかどうか、なやんでいるようだ。
「ふむ、これまではそうでもなかった、とか」
「さすがは占い師さんですね」
女官が苦笑して、耳うちをした。
「御推察の通り、
その言葉のとおり、朝蘭嬪は
「朝がこないの。いつまでも暗くて……どうか、側にいてください。
「私の心は絶えず、君の側にある。妻に迎える時まで今暫く待っていてくれ」
「……わかりました。
綺麗な
まあ、それはともかく。
(ずいぶんと嬉しそうだな)
昼椿の
(昂奮、昂揚……か)
女官があらためて
「
「占い師? ああ、彼女ね……わかった。通していいわよ」
朝蘭嬪は
(
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