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あの戦い(?)の後、僕らビッグウメコロボや地球側の船舶等が、落下した宇宙船の乗組員たちを人道的に救助。それをきっかけに、彼ら超銀河伝説連邦の地球侵略は中止され、双方間に平和条約が結ばれるに至りました。
そして後日、お迎えの宇宙船によって、超銀河伝説連邦の皆さんは、それぞれヨイフロ星やバインソ星へと帰って行きました。
ちなみに、先の宇宙船団の落下については、彼らが自星と地球との重力の差を把握していなかった為と分かりました。
実は、ヨイフロ星にせよバインソ星にせよ、重力は地球の10分の1程度。それゆえ、宇宙船の降下用エンジンの推力が及ばずに落下。となった訳です。
ウメコさん曰く、ダンガル帝国もまた、重力は地球の10分の1ほどなのだそうですが…
『でも、そもそもワタシやワタシの宇宙船は、重力の差に対して、自動的に機能を調節することが可能なように造られているのデ…』
よって、ここ地球でも自由に動ける。とのことです。
まあ、なにはともあれ、その地球が無事でよかったです。
そうそう、よかったと言えば、もうひとつ。
その後、元ダンガル帝国皇帝モロ1世を乗せた脱出カプセルが、宇宙を彷徨った挙げ句、やはり地球に、しかもウチの近所に落下してきたんです。
幸い中の不幸、古き良き畑の肥溜めに、ピンポイントで落ちちゃったそうですけどね。んげっ。
さらに、この度の功績(なんかありましたっけ?)を讃え、その御礼として政府から、ウメコさんとモロ1世さんが暮らす為の住宅が、僕の住むアパートの横の(ウメコさんの宇宙船が置かれていた)更地に建てられました。
ついでに、僕もアパートを引き払って…はい、ご覧の通り。ここに一緒に住んでます。というか、住まわされています。ほとんどモロ1世さんの使用人枠で。
さておき、きょうもウメコさんとモロさんは、おなじみの空き地でもって『新たな活動』に勤しんでいるようです。
そういえば、そろそろ夕食の時間なので、ちょっと様子を見に行ってみましょう。
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