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「にしたって、なにもこんな狭い部屋で…」


 ただでさえ帝国グッズがある中、いまや回転式の(なぜか和風)座椅子に着き着き5名の男女が、壁に沿って置かれた機器パネルに、それぞれ向かっています。


 んいやもう、部屋の面積に対する機器等の占有率といい、人口密度といい高すぎですがな。ほんとに。 


 ぴんぽ〜んっ…


 お、それは来訪を告げるチャイムの音です。例の指揮官という方でしょうか。


「はい、どなたですか〜」


 そこで玄関へ。ほどなく僕がドアを開ければ、


「突然、お邪魔いたします」


 なにやらスーツ姿の中年紳士が目の前に。


 してそれは、どこか見覚えのある御仁ですが…


「私は防衛大臣の守太郎と申します」


 あ、やっぱり。そうそう、テレビで見たことあります。その防衛大臣のマモリ・タロウさんですよ。


「この度は、私が地球防衛軍の指揮官として、当室にて陣頭指揮をとらせて頂くことになりました。ワタシニデンワシテクダサイこのフレーズ御存知の方、同世代?、ドゾヨロシク」


 なるほど、このお方が…ですか。


 しかし、そんな防衛大臣なんてお方がウチにいらっしゃるなんて、なんだか僕が出世したように感じるのは…ええ、もちろん気のせいです。


「まあ、とにかく立ち話も何ですので、どうぞ中へ」


 そう守大臣が言いました…って、僕の台詞でしょ、それは。


 ともあれ、手振りなど織り交ぜつつ僕は、そのダンディ氏を当室内へと招き入れました。

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