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『つきましては、48時間。つまり地球の時間にして、2日間だけ待ちましょう。その間に、我々と戦うなり降伏するなりを決めて頂く。もし前者を選べば諸君は、この我が超銀河伝説連邦の100を超える、めちゃ強力な大宇宙船団と交戦することになる。ひとつ懸命なご判断を。いや〜はっはっはっ…いや〜はっはっはっ…』
それにしても、支配者とか悪の元締めとかは、なぜあーやって高らかに笑うんでしょーか。
『…いや〜っはっはっはっ…いや〜っはっはっ…はがっ…はがががっ…』
あ、ほら。笑いすぎて顎が外れちゃったみたいです。やれやれ、まるで昔のギャグです。
なんて僕が呆れている間に、テレビの画面は、再びニュース番組に戻りました。
「ウメコさん。もし、あの超銀河伝説連邦と地球が戦ったら、結果はどうなります?」
なんとなく想像はつくものの、念の為、僕は聞いてみました。
「あのその…地球の実力が我々の分析の通りであれバ…」
やはり、その先は言いにくそうなウメコさんです。
確かに、大マゼラン雲から15日ほどで地球にやってくる技術を持つ国を…そのダンガル帝国を滅ぼした国と戦っても、おそらく勝ち目はないでしょう。
が、それを知る由もない当地球側には、さっそく『地球防衛軍』が設けられることになりました。
と同時に、その本部とやらが、我が国内に置かれ…って、なぜこの僕の部屋にっ!?
そうなんです。いきなりその防衛軍と名乗る方々がウチに乗り込んできて、ささと必要機材等を搬入。あれよという間に当室を、メカニカルかつサイバーな空間へと変えてしまったのです。
それも彼らが、どこからかウメコさんの噂を聞きつけてのこと。
かくして、ウメコさんは急遽も急遽、地球防衛軍スーパーアドバイザーに就任。まもなく、ここへやってくるという、同軍の指揮官の補佐をすることになりました。
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