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「これはショーバイとやらではなく、ワタシの重要な任務です。あなた方も、帝国のサポーターになるといいあるヨ」
なんか急に語尾が中華風なのはともかく、ウメコさんが返しました。
「あん? サポーターだかリポーターだか知らんが、ここはウチらワシミミズク組のシマじゃけん。さっさと出てかんかいっ」
オラオラとウメコさんに詰め寄る二人組。これはピンチです。
が、そこでにわかに沸き起こる住民パワー。
「そ、そっちこそ帰れっ」
「そうだそうだっ。この空き地はみんなのモノだっ」
「おねーさんは悪くないっ」
「そうじゃっ、ダンガル帝国バンザイっ」
あいや、いくらなんでも急速に『魂』売りすぎですがな、じーさま。
でも、その甲斐あってか、
「ち、ちくしょー、覚えてやがれっ」
しぶしぶながらも二人組は引き上げていきました。
ふーっ…助かりました。
「皆さん、どーもありがとう。後にダンガル帝国が、この地球を征服した暁には、皆さんを《名誉ダンガル人》とするよう、我が皇帝陛下に進言させていただきたいと思いまス」
「いよっ、日本…んいや、宇宙イチっ」
たちまち拍手に包まれるウメコさん。良くも悪くも、この人には、人心掌握の才能があるのかも知れません。
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