遥かヨイトコ星

「…そういえばウメコさん、なかなか戻ってこないけど、どこ行っちゃったのかな」


 すでにお忘れかとは思いますが、実はマンガ原作者。このアパートの部屋で、ひとり机に向かって原稿執筆の最中、ふと僕はノートパソコンの画面から、壁掛けの時計へと視線を移しました。


 ぼちぼち午後3時になろうとしています。


 まさかウメコさん、サポーター勧誘活動に熱が入るあまりに、どこか遠くまで行って迷子になっちゃった。とかじゃないでしょーね。


「ちょっと、その辺を見てこようかな」


 ちょうど一息入れようとしていたところです。散歩がてらウメコさんを探してこようと思います。


 という訳で僕は、机を離れて玄関の方へ。まもなく、サンダル引っ掛け部屋を後にしました。

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