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「…おかげさまで助かりました。もし地球征服の折には、テンどのを大臣に取り立てて頂けるよう、我が皇帝陛下に進言させて頂きまス」


「そ、それは光栄でございますー」


 へへー…って、なぜ僕が、ひれ伏さねばならんのでしょーか。

 

 で、実はバッテリー切れ。そう、ウメコさんったら、こう見えて電動式のロボットだったのです。


 という訳で、ひとり僕が暮らす当アパートの部屋で充電の後、ひと休み。宴(?)もたけなわ・・・・といったところで、ウメコさんが言い出しました。


「ではワタシは、新たな地での活動に移りたいと思いますので、これにて失敬させていただきまス」


 女座り。その髪を揺らしながら、ぺこりとウメコ一礼す。


「そうですか。お構いもしませんで…」

 

 と、僕ともども立ち上がったところでウメコさんが、そのスペーシーな服の胸ポッケから、なにやら円形のステッカーのようなものを取り出しました。


「これを、テンどのに差し上げましょウ」

 

 言ったがウメコさんが、そのステッカー風を僕に差し出してきました。


「はて、これは…」


「これは、ダンガル帝国サポーター証明ステッカーです。磁石でくっつきますので、冷蔵庫にでも貼ってくださレ」


 ああ、そういえば、さっき子どもたちにも渡していましたね。


「しかも、これは縁が金色のプレミアムバージョンです。テン殿にはお世話になりましたので、どうぞお受け取りくださイ」


「これは、どうもありがとうございます」


 一体いつ自分が、ダンガルサポーターに? とは思いつつも、とりあえず僕は、ステッカーを受け取りました。

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