悔悟憤発
「ちべすな……どうしたんだお前らしくもない」
ある日ちべすな君は、ヤギで上司のモントーネさんに注意されていた。
彼は請け負っていた仕事で、少し大きめのミスをしてしまったのだ。
「まあ……たまにはこういう事もあるだろうが、一歩間違えれば大事になっていたぞ。次は気をつけてな」
ちべすな君は深々と頭を下げて、トボトボと机に戻る。
「今度ご飯でも奢るから元気出しなよちべすな君、あんなの些細なミスじゃないか」
ノワール君はちべすな君の肩を優しく叩く、だがちべすな君の地の底に堕ちた気分は中々戻ってこない。
結局その日は一日気分が上がらないまま、ちべすな君は仕事を終えた。
「ちべすな、少し飯を食いにいかないか」
仕事終わりにちべすな君は、モントーネさんに食事に誘われた。
彼はそれを快諾すると、二人は馴染みの居酒屋へ向かった。
「久しぶりだなこの店も。お前が新人の頃はよく来たな」
モントーネさんは、ちべすな君が入社した時からの上司だ。
新人だった頃も、よく仕事を教えてもらっていた。
二人はビールといつも食べていた塩焼そばを頼む。
「まあ今回のミスは気にするな、たまにはそういう事もあるだろうしな」
ちべすな君は、感謝を伝えるように頭を下げた。
「
「ははは、相変わらず真面目だなお前は。だがまあ……そこがお前の良い所だけどな」
話をしていると、二人の前にビールと塩焼そばが運ばれてきた。
新人の頃よく奢ってもらっていた塩焼そば、二人はそれを少し懐かしい思いで頬張った。
・
失敗を悔いて、挽回に努める……みたいな意味。
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