第16話 絶叫系
2匹は海岸のレストランに入った。シーフードのレストランらしく、魚介類の匂いがする。
「………ねぇ遺跡ってどんなところだか知ってるの?」
「………もうその話やめろ。拙者とお主2人で十二支を目指そうじゃないか?なぁ?ねぇ?」
ウォクトが無理矢理話題を変える。
「………そうだけど…」
「お主は神殿と戦って勝ったんだろ?その時点でもう強い。無機物に勝つのはなによりも難しいんだぞ!……ってか何か頼めよ」
「ああそっか、けど僕野菜入りおにぎりあるんだよねぇ」
「めちゃくちゃ山派だな。絶対旅行は山だろ」
「いや、遊園地」
「…………あっそう。……………拙者はシーフードカレーにするぞ。あとシーフードピザも頼もう。お主もピザ食べるだろ」
「うん。ってかピザって何入ってるの?」
「えっと、
「タコ入ってるじゃん」
「食用のタコだろ。まさか文明的動物を調理してるわけない。ちゃんと野生的動物だ」
「……食材向きの動物って大変だね。僕はクラムチャウダーにするよ」
10分ほど経つと、注文した料理が来た。ルーがクラムチャウダーを口に入れようとしたその時。
「ねぇ君たち!遺跡に行きたいの?」
「ブッッッッッッッッッッッッッッッッ」
ルーが遺跡というワードを聞いて、思わずクラムチャウダーを吹いた。そして、ウォクトの顔面へ。
「…………………お前あとで殺す」
「ごめんて。遺跡ってワード聞いちゃって」
「まさかこんな反応するとは…。と、とにかく、君たち遺跡に行くんでしょ⁉︎僕も行きたいんだ!」
ルーを吹かせた
「いや、そんなわけないだろ。遺跡は危険な場所だと知ってるだろ?」
「うん、分かってるよ。でも、僕も行きたいんだ!」
「だよねぇ!…………いや、ダメだ!こんな幼い子供に危険な体験をさせるわけにはいかない!…………けどジェットコースターは子供でも楽しめる……」
「負けるなルー!ジェットコースターには年齢制限があるものもある!」
「そうだよねぇ!!!!!!けど、絶叫系アトラクションはどの遊園地にも必ずある」
「絶叫系と遺跡は全く違う!」
「でも、でも!!!!!!でも、でも、でもでもでもでもでもでもでもでもでもでもでもででも………………………でもっでもーーーーーーー!!!!!!」
ルーはイスの上に立った。そして、この長文を超早口で言った。皆も挑戦してみよう!
「絶叫系アトラクションで営業している遊園地もあるし子供用ジェットコースターだってたまに怖いのあるしフリーフォールとか結構色んな種類あるしぐるぐる回るアレもあるし遊園地と言って
作者は50秒くらいでした。皆はどれくらいかな?
「ゼェハァゼェハァゼェハァゼェハァゼェハァゼェハァ、まぁ、そんな、感じだ」
「すまんよく分からん。もう一度言ってくれ」
「わかった…。スゥ… 絶叫系アトラクションで営業している遊園地もあるし子供用ジェットコースターだってたまに怖いのあるしフリーフォールとか結構色んな種類あるしぐるぐる回るアレもあるし遊園地と言って
「まさか本当に言うとは……」
「あの、僕の話は?遺跡は?」
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