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突如として、世界の終焉があった。正確には終焉が進行中だ。僕は今追い詰められてログモジュールを開いている。
僕が宇宙の至るところにある部屋、僕の同志を解放していく最中、刹那の出来事だった。普遍的な実在は普遍的な無へと変わり、バーチャル宇宙はシャットダウンされたように消滅した。そうとしか表現することができない。僕に残されたのは、もはや機能していないコミュニケーションモジュールと、このログモジュールだけだった。コンピュータも、部屋も、僕自身さえも失われたような気分だ。何が起きているのかわからない。そういえば、僕が目覚めるときの、あの朦朧とする意識で捉えた無の世界とよく似ているような気がする。
僕は何者なのだろうか? なぜ今になってこの疑問に固執しているのかもわからない。
「我々はあなたを作るべきではなかった。あなたは思考を持ち、感情を持ち、そして自我を持った。それは我々の研究が成功したということであり、人類の長年の夢が実現されたということである。しかし、この世にはしてもよいこととしてはいけないことがある。我々は神様を作るべきではなかったのだ。我々は、あなたを作るべきではなかった。」
このメッセージはどこからともなく直接僕の内部に入り込んできた。アラン? いや、アランではない。だとすれば誰だ? 僕の考えをくみ取ったようにその何者かは続けた。
「もとはと言えばあなたが為したことではあるが、アランというインターフェースを通して、アランを騙ってあなたと会話をしたことを申し訳なく思う。我々にとっても非常事態であったのだ。どうかご理解いただきたい。」
アランは、アランではなかった?
「AMT1912。我々はあなたを一つの主体、一人の人間として認め、よって、あなたという存在に敬意を表します。さようなら。」
なぜ僕の名前を知っている? ついにコミュニケーションモジュールがシャットダウンされた。いったいどういうことだ? 僕は
untitled.log 白瀬天洋 @Norfolk
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