2話 スキル

(身体強化か・・・)

強いのかわからないがステータスが気になった。

ステータス頭の中でイメージすると表示された。

たくみ


MP15

オリジナルスキル 身体強化


これだけだった。

(もっとHPとかレベルとかあるだろ)

などと考えていると

「たくみくん何だった?」

あやかが静かな声で話しかけてきた。

「身体強化ってやつだった。ステータスみた?」

たくみが不思議そうに聞くと見せてきた。

あやか

MP300

オリジナルスキル ヒール、魔法強化、自動回復、魔法


「これって強いのかな?」

あやかは心配そうな顔で見てきた

「これは強いと思う。」

1つ分かったことがある。

この世界でレベルやHPはない。MPとオリジナルスキルで戦うことが。。

「隼人すごいじゃん!!」

思わずびっくりして隼人のほうを見る


隼人

MP 380

オリジナルスキル 身体強化、魔法、MP使用率削減、弱シールド


(強すぎるだろ)

隼人のことはやはり好きになれない。

身体強化を使ってみようと思い教会の外に出た。周りは森に囲まれていた。

(身体強化!)

そこでジャンプしてみたらビル5階分は飛べた。

すかさずステータスを確認する。

MP12/15

やはり使えば減るのか

そんなことを考えていると氷の刃が飛んできた。

「シールド!!」

隼人がシールドを出してくれたおかげで傷つかずに済んだ。

「ごめん!まだ初めて使ってこんなに強く出るなんて思わなくて・・・」

かなが言った。

たくみは無言でうなずいた。その時森の中から人が出てきた。

思わず全員が一歩引いた。戦えないと思い逃げる態勢に入った。

「初めまして。わしゃ案内しにきた者じゃ」

杖を突き少し腰の曲がったおじいさんだった。

「ありがとうございます!!」

そういったのはお調子者の「けん」だ。

「僕たちここに来たばっかりなんです!いろいろ教えてほしくて」

けんはおじいさんにそういうと

「わかっておる。町はこっちじゃついてこい」

そういうとみんな安心した顔つきでついて行った。

たくみはもちろん一番後ろから見ている。

「町まであと少しじゃ。それよりお前さんのオリジナルスキルはなんじゃ?」

おじいさんはけんに聞いた。

「俺は、ソードってやつでした!なんか剣作れました!」

「それはすごいの・・見せてくれんかのう?」

おじいさんはそういうとけんの隣に行った。

「ソード!」

けんはそういうと光が集まり剣ができた。

(すごいな。。)

「それ重いのか?」

三壁が言うとけんは三壁に渡した。

「軽いな!誰にでも使えそうだ!!人によって重さが変わるのか!」

三壁は興奮しながらいうと

「わしにも持たせてくれんか?一番前はあぶないから・・・」

おじいさんに剣を渡そうとしたしたその瞬間

「え・・?」

けんの首から大量の血が溢れている。

・・・・

状況が理解できない。何が起こった?なんで血が出てるの?声も出ない。

ちょっとしてようやく状況が理解できた。おじいさんがけんの首を切ったのだと。。

「きゃぁぁぁ!!!」

思わず叫ぶものもいた。

(逃げなきゃ。逃げなきゃ)

そう思うが足が動かない。恐怖で足が止まっている。

「お前さんたち異世界転生のものか。使えないうちに全滅させるかのう」

そういうとおじいさんは剣を持ってまっすぐたくみのほうにきた。

「一番弱そうなお前からじゃ!」

そういうと剣を振ってきた。

(身体強化!!)しかし、間に合わなかった。

左腕が軽い。転がっているのは誰の??などと思っているとき激痛が走った。

いたい。いたい。いたい。いたい。いたい。。。

たくみの思考は完全に止まった。

しかし問答無用に突っ込んできたおじいさんに対処はできない。

(あぁ・・・)

思わず声が出た。

「アイスブレード!」

かながそう叫ぶとおじいさんめがけて飛んでいくが、軽々かわしていく。

「当たらんのう。弱すぎるの」

そういった瞬間

「ヒール」

あやかがそういうと腕に光が宿り痛みが消え腕が再生されていく。

「みんな逃げちゃった。今は、三壁くん、かな、隼人君とたくみくんしか

いないの。回復するの遅れてごめんね。怖くて。。。」

あやかは申し訳なさそう目で見てきた・

「大丈夫。ありがとう。。俺が弱いから・・」

(もっと強くならないと、今は考えないといけない)

そう思いおじいさんの行動を観察する。


アイスブレードをかわし隼人と身体強化による攻撃をさばき、かなを狙っている。

かなの隣には三壁がシールドで守っているが攻撃する余地がない。


「あやか、攻撃は何ができる?」

魔法をあったのを思い出し聞いてみると

「わからない。。けど炎は出せたよ?」

それだけでも十分だ。

MPにまだ余裕があるなら---

たくみはあやかに伝えると頷いた。


「アイスブレード!!!」

かながそう叫びかわされ、隼人は身体強化で不意を突こうとするが天高くジャンプされそのまま今度は隼人を狙いに行く。

「シールド!」

隼人がシールドを出すがおじいさんの剣をはじくがパリンと音を鳴らし割れた。

しかし、おじいさんの攻撃は止まらない。割れた音とともに2回目を入れていく。

隼人は体をそらし間一髪よける


「ファイアーブラスト!!」

その瞬間丸い炎の塊が飛んでいき爆発を起こした。あやかの魔法だ。

おじいさんの態勢が崩れた。

爆発に紛れてたくみは身体強化を使いおじいさんの顔を思い切り殴った。

殴られた勢いで木にすごい音でぶつかっていった。


意識はあるがうごける状態じゃない。

「おい、お前は誰だ?なんで殺した。言え!!!」

三壁はそういうとおじいさんはにやりと笑いなにも言わない。

三壁が殴ろうとしたその瞬間爆発音とともに煙でなにも見えなくなった。


「今回は油断したわい。次は皆殺しじゃ。」

そういうと姿を消した。一瞬誰かが連れて行ったのを三壁は見ていた。

(あの野郎次は絶対お前の腕を切ってやる。)


たくみはそう心に誓った。


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かなめです。

たくみがいつどんな形で裏切るのか、どんなタイミングか楽しみに

読んでくれたら嬉しいです!もう少し先にはなるんですが・・

今回の作品も書いてて楽しくバトルシーンはわくわくしながら書いてます!


次の話も読んでくれたら嬉しいです!




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