第27回スニーカー大賞金賞受賞作「腕を失くした璃々栖 ~明治悪魔祓師異譚~」(以後「本編」)のサイドストーリーとも言える作品です。
10万字は短編言わないと思います(直球。
そんな訳で今作だけで一本の長編作品として成り立ちつつ、本編を読んだ人にとっては「ああ、こんなことが裏?であったのね」と楽しめる内容になってます。
二転三転する展開と妖・洋・和・魔が入り交じったビジュアル、ボーイミーツガールが胆であるのは本編も今作も変わりないです。あとおっぱい(※個人的感想です)。
明治SUB先生の作品は密度が高いので、今作で慣らしつつ本編を読むのもオススメです。歯ごたえのある小説を求めている人は本編から入っても楽しめると思います。
個人的な見解として、ここ最近の娯楽作品(映画・漫画・ゲーム等)はシナリオの構成力が格段に上がってきているなと思ってます。「腕を失くした璃々栖」はそれと対等に張り合える内容になっています。
たぶん「最近のハリウッド映画って面白いよね?」と思っている方には、たぶん刺さるんじゃないかなーと思います。