願望編(三十六)
「先生……、もう……」
俺が気紛れに、優しく
なんだ?
感じてやがるのか?
「気持ちいいか?」
俺がニヤニヤして聞くが、いつものクリスの痛烈な返しが来ねえ。
それに、よくよく考えると、はじめた時からクリスの体が熱かった。
「お前、熱あるんじゃねえか?」
体温を測りてえが、ここにそんな気の利いたもんはねえ。
医務室に連れて行った方がいい気もするが、クリスの色気が半端ねえので、下手すると襲われかねねえ。
仕方ねえから、俺は付き添いの男に体温計を持って来させる事にした。
「授業、どうしたの?」
なんか知らねえが、クリスがぽえぽえしてやがる。
「とりあえず、俺の部屋行くか」
裸のクリスにシーツを被せると、そのまま部屋にお持ち帰りした。
測ってみると、クリスの体温は四十度を超えていた。
前回ぶっ倒れた時の俺以上の高熱だ。
「お前、体調悪いのに、なんで休まなかったんだよ」
「……だって、先生に会いたかった」
「なんだ? 俺に抱かれたかったのか?」
「うん。抱かれたい……」
クリスが俺に抱きついてキスして来やがった。
こいつ、可愛すぎてやべえぞ。
まさか、熱があると発情するのか?
それとも、理性で抑えてた本性が出た感じか?
もう、クリスに高熱があろうが、俺の理性はぶっ壊れていて自制が効かねえ。
「今から抱いてやるよ」
俺は自分の服を脱ぐと、クリスに覆いかぶさった。
「早く、欲しい」
クリスが吐息混じりの声で誘って来る。
「お望み通りにしてやるよ」
俺が後ろから乱暴に攻めると、クリスが
「あっ、気持ちい……」
もう、クリス様がご乱心すぎて、俺のあそこもご乱心だ!
「ここか?」
「あ、そこ……もっと」
熱にうかされてあやしい夢でも見てるんじゃねえだろうな?
後で犯しまくった仕返しとかねえだろうな?
いつもクリスの凄まじい仕返しを喰らってる身としちゃあ気が気じゃねえ。
それでも俺はやるがな!
「もっと、どうして欲しいんだ?」
俺が聞いたら、クリスが絡みついて来やがった。
「僕が壊れるくらい……先生が……欲しい」
クリス本気か?
病気だろうがなんだろうが、俺は
「そんなに欲しけりゃ、好きなだけ犯してやるよ」
俺の理性なんてとっくに崩壊済みだ!
クリスを自分が気持ち良くなるように、攻めまくるのみだ!
「あっ、はあ……。ああっ」
クリスの本気の
これは、なにかの罠か?
「せんせっ、つらい……」
「やりすぎたか? だが俺はやめねえぞ」
「違う、もっと……。足りない」
可愛さと色気が大爆発だ!
あのまま帰してたら、どっかの誰かに、美味しくお召し上がりされてたな。
俺がお持ち帰りして正解だったぜ。
クリスのお望みのままに、俺は滅茶苦茶に攻めまくった。
とりあえず、一回いかないと、俺も抑えきれねえしな。
「クリス、どんな気分だ?」
「まだ、もっと……」
加減なしで犯しまくってるんだが、これで足りねえのか?
こいつどんだけ絶倫なんだよ!
俺はとりあえず一回いっといた。
まあ、一旦落ち着いたから、次はクリスをいかせまくるターンだ。
俺はクリスの反応を見ながら、股間を刺激してやった。
「後ろも……」
こいつ淫乱か?
いつも色んな男と寝まくるのも、実はやりたいだけなんじゃねえだろうな。
俺はお望み通り後ろを攻めると、片手で前も
どっちもクリスが気持ち良くなるように攻めてやってる。
可愛いクリスが見れたから、出血大サービスだ!
で、何回戦やったのか忘れるくらい犯しまくってたら、クリスがいつの間に寝ちまってた。
ぶっ壊したりしてねえよな?
まあ、体調が悪い時は寝るに限るんだ。
高熱がある時に抱かれたいとか言う奴はクリスくらいなんじゃねえか?
少なくとも、俺は性欲なくなるぞ?
額に手を当ててみたら、さっきより熱が下がってる気がする。
気の
体温はやる前より少し下がってやがる。
本気で発情して熱が出てたんじゃねえよな?
俺はクリス抱き締めて一緒に眠りに落ちた。
「という夢を見たんだ。起きた時、泣いたぜ」
「ふざけてるの?」
クリスから殺気が立ち上る。
「いいじゃねえか。夢を見るのは自由なんだからよ」
「それを僕に聞かせるのも自由だと言うつもり?」
「いや、言いたくなるだろ?」
「聞かされた僕はすごく不愉快なんだけど」
「まあ、見ちまったもんは仕方ねえじゃねえか」
「僕が言っているのは、そういう事じゃないよ。はぐらかさないで!」
言ってる意味は分かるが、どういう反応するか見たかったんだから仕方ねえ。
俺は欲望に正直に生きてるだけだ。
それに、夢見が良くて気分のいい俺は、気持ちも大きくなって無双感がある。
しかし、クリスは許しちゃくれなかった。
「今度、先生を生きたまま切り刻む夢を見たら、その内容を事細かに説明してあげるよ」
一生見る事はねえと思うが、その説明は聞きたくねえ!
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