ここの交差点を左に曲がり、あとは道なりに進むだけで家に着く。


「お邪魔しまーす。」

「...ただいま。」


 何度も来たことのあるガリ勉君の家。


 ガリ勉君は荷物を置きに自室へ。

 そして私はリビングのソファに座った。


「あら、いらっしゃい。」

「こんにちは。お香をあげたらすぐ帰ります。」

「そう、青葉ちゃん。もうあの子が死んで半年。卓馬のことは忘れて別の人を見つけても良いのよ?」




 ガリ勉君こと卓馬は半年前の夏に死んだ。

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