あの日
夏休み。
私とガリ勉君はみんなに内緒で付き合っていた。
私は夏休みといえば、海だ、祭りだ、花火だ、って色んな所に連れ回した。
楽しかった。ガリ勉君は私の水着姿や浴衣姿を見て顔を赤くしてて可愛かったな。
そして夏休み最終日、信号無視した車に轢かれた。
「卓馬!返事して!卓馬!」
あの時の私はかなり動揺して救急車を呼ぶことも忘れ、駆け寄ろうとしていた。
幸いにも周りの人が救急車を呼んでいてくれていた。
「...青ばさ......ん。」
「!?」
「あの......クレ...ぷ......食べに.........い...きま............しょ......」
「うん。行こう。食べに行こう。絶対に約束よ。破ったら責任取って貰うよ!!!!」
「そう......ですね.........。」
それが卓馬の最後の言葉となった。
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