第134話 オークの王



は〜い。PV数が想像以上に落ちているし、 別に小説書くの楽しいので毎日投稿再開しま〜す!

でも、投稿が遅くなるかも…………安心してくれたまえ!流石に10時までには投稿する!

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


俺は今、ビドルに説教を受けている。


「『それじゃあ、出発するか』って言った所までは良かったですよ?」


「うん」


「だけどですね、流石に雷を纏うのはどうかと思うのですよ」


「すみませんでした」




少し前に遡る。


俺は、ビドルから聞いた話でびっくりした。


この場所から国まで、走って1日はかかると。

そんなの大幅な時間ロスだ。

だって10歳までには俺の故郷に帰りたいのだから。

1分たりとも無駄に出来ない。


だから俺は龍の頃に習得した、自分の性質を雷に寄せる技を発動した。

…………だれか良い技名ある?『自分の性質を雷に近づける技!』って毎回言ってたらカッコ悪い。


でも、自分だけが早くなっては意味がない。

だってビドルを連れて行かないとなにも始まらないんだから。


だから俺はビドルを担いでオークの国へ向かったのだ。


…………けど、俺は一つだけ忘れていた事がある。


今の俺は、雷の如くの存在なのだ。

そんな俺に触れたらどうなる?

勿論感電する。


そんな俺に一時間担がれていたビドルは?


「……あ、やべ」


感電してしまい、死にかけていた。


……うわあああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!忘れてた〜!

どうしよう、どうしよう!

こんな死にかけの王子を見せたら、敵対するに決まってるだろ!

………………あ、俺聖魔法使えるんだった。


「キュアル、ポズキュア」


そう思ったら、感電したら焦げるよね。

もしかして火魔法いらない?

…………いや、火魔法も火魔法でいいところがある。

今度、魔法融合の練習をしてみるか。


普通、氷を魔法で出現させるには氷魔法が必要なのだが、氷魔法を持っている人は極稀だ。

俺も持っていないしな。

でも、風魔法と水魔法を合わせると、疑似的な氷魔法が発動できる。


「………………なんてことをしてくれるんですか」


「あ……」


俺の目の前には、ブチギレ寸前のビドルが居た。


そして今に戻る。





「……今度はこんな事はしないでくださいね。死人が出かねない」


うん。ホント反省しています。

この事がなかったら、いつか誰かにやっていたと思う。


「本当、すんませんした」


「…………反省しているなら良いんですが……」


よし!こんな適当な返事で反省してると思われた!

へっ、チョロいもんだぜ。


「……それじゃあこの国を案内しますね」


「おう、よろしく」


いや〜、魔物の国ってこんな感じなのか。

周りが柵に囲まれている。

簡単には入れないな。


「オイ、そこのお前ら。俺を中に入れろ」


「ん?誰だおm――――――っ!!!?もしや……王子ですか!?」


「ああ、そうだ。開けてくれ」


「生きていただなんて…………どうぞ中へ!」


……意外とビドルは慕われているようだな。

もしかして、国民全員が俺に忠誠を誓ってくれるのは本当だった?

もしそうならめちゃくちゃ嬉しんだが。


「オイ、人間。何入ろうとしてる?」


「は?」


なんだこの生意気なオーク。ミンチにしたろか。


「門番。その人を通してやれ」


「はは!!」


人に対して態度をコロコロ変えやがって。

……こいつ、後でぶん殴る。


「さぁ、王の間に案内いたします」


「…………ああ」


俺は、今びっくりしている。

だってオーク達の生活レベルが…………異様に高いのだ。

いままでオークの集落を見てきたが、こんなに文明は発達していなかった。

縄文時代ぐらいだったな。


それがなんと、この国では奈良ぐらいまで文明は進化している。


ちゃんとした家があるし、井戸もある。

そして国民が笑っていたりしている。

それは、俺が見てきたオーク達がしていた、気持ちが悪い笑みじゃない。

本当に、心の底から笑っている、清々しい笑顔だった。


凄いな。

頭が良い王が居るんだろう。


俺がそんな事を考えていると、ビドルが突然止まった。

…………多分王の間に着いたんだな。

いつの間にか室内に入っていたようだ。


「ビドル、入ります」


「――――――――ッ!!!?………………入れ」


王は、どうやら同様している様子だ。

そりゃそうだ。一ヶ月以上音信不通の息子が突然やって来た訳だからな。


ビドルが扉を開け、俺も一緒に部屋へ入った。


…………凄いな。

ちゃんとカーペットが作ってあり、高そうな物や、強そうな武器が大量に飾ってある。


そして極め付きは…………目の前に巨大な玉座がある。

しかも強そうなオーク付きで。



名前 リグド・ヘノヴィ

種族 ゴブリンロード

レベル 43


HP  95300/95300

MP  79250/79250

筋力  94360

耐久  93930

魔力  78000

速さ  82570

知力  82900

精神力 80000

5


スキル


斧術|9

土魔法|5

水魔法|4

火耐性|3

水耐性|2

土耐性|8

風耐性|5

物理耐性|4

王の覇気|8

HP自動回復大|5

MP自動回復|3

斬撃強化|4

危機感知|4

気配感知|5

気配隠蔽|8

命王法|4

etc…………


称号

『オークを統べる者』『王の器』『ゴブリンの天敵』『オークの天敵』『狼の天敵』



うん。強い。

龍の頃の俺ぐらいには。

でも、龍の頃の俺だったらギリギリ勝てたかな?

流石に地龍との戦いぐらいは白熱しない。

俺が勝つ。


でも、今はヤバい。俺のステータスは10分の1になっている。


「父上に、お伝えしたい事があって来ました」


「……ほう。申してみよ」


ビドルは大量の汗を流している。

そりゃあ、そうだよな。

今からするお願いの事を考えたらそりゃあ汗ぐらい流す。


「私はこの度、このレオン様に救われました」


「……ほう」


「それで、一つ約束をしてしまったのです」


「……なんだ?」


「…………国民全員が忠誠を誓う代わりに、俺を助ける……と」


ビドルがそういった瞬間、この場の空気がピリついた。


「――――――ッ!!!」


ビドルは酷く動揺をしている。


「何故、俺達がお前の為に見ず知らずの人間のガキに忠誠を誓わなくてはいけない?」


「…………それは……」


「説明してみろ。ビドル」


ビドルはもう怯えきっており、喋れる状況では無かった。


…………流石に可哀想だな。


「なぁ、王様」


「……なんだ、人間のガキ?」


……人間のガキか。


「今すぐ俺の手下になれ。


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