第132話 囚われの王子様…………(オーク)



更新が遅くなってすみません。

多分これから、1日〜2日に一回投稿になります。

誠に申し訳ございません。

ガチで忙しいんです。

そして脳内ストックがなくなりつつあります。


ごめちょ。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――



「オイ、誰か居るのか?」


地下から声が聞こえてきた。


なんだ?

……話がわかるって事は結構知能が高いって事だな。

いや、俺が魔物言語理解のスキルがあるからか。


そう思ったら、人の言葉話せるルーク強ない?


…………そうだ!俺、人間になったからルーク呼べるんだった!!


「…………誰か居るのか?」


あ、忘れてた。


俺は、オークの家の地下へ足を踏み入れた。


……オークなのに地下を作れるんだな。

いや、オークに失礼か?

でも、今までのオークの巣にこんな物はなかった。

名前を付けられて知力も上がったのか?


「…………臭いな」


たどり着いた地下には……大量の牢獄があった。


多分、人間などを捉えていたんだな。

死体がゴロゴロ落ちてる。


…………うわっ、腐食してるじゃん。

掃除しとけよ。


「…………お前は誰だ?」


「――――――ッ!!!?」


突然、俺の横から声がした。


何だ!?

俺の横には牢獄しかなかったはず…………もしかして、捉えられている?


俺の予想は的中していた。


俺の前に居たのは……血まみれで、鎖に繋がれたオークだった。


「…………なんでお前はここに居る?」


「……俺はただここに居るオーク達を殲滅しに来ただけさ。お前の仲間をな」


「ハハッ!俺の仲間〜!?勘弁してくれ。あんなゴミ共と一緒にするな」


ん?仲間じゃなかったのか?おんなじオークに見えるんだがな。


「……仲間じゃないのか?」


「………………なぁ、お前ら人間はおんなじ人だったら全員仲間なのか?違うだろ?それと同じだ」


…………そりゃそうだ。

おんなじオークだから仲間だろうって言うのは、オークからしたら失礼極まりない。

だってオークにも敵、味方が存在するわけだからな。


「…………すまない。じゃあお前はなんでここにいるんだ?」


「……おれは元々、オークの小さな国の王子だったんだが、ここのオーク達に捕まってしまってな。仲間達とはぐれたのが…………今って感じだ」


うん。はっきりいってめんどくさい。

だってオークの王子だぜ?

めんどくさい事になるって決まってるだろう。


「なぁ、俺の事を助けてくれるか?そうしたら王国一同で歓迎するぜ?」


「いえ、失礼します」


俺はそそくさと走り去ろうとした。


「待て待て待て待て!!!!!」


俺を止めるな!

面倒事には巻き込まれたくないぞ!!


「く、国全員でお前に忠誠を誓う!だから助けてくれ!!」


「…………王子にそんな権限があるとは思えないな」


そんな権限があるのは、せめて王様ぐらいだろう。


「あ、ある!…………多分……」


ホントか〜?


…………まぁいい。

今は労働力が必要だからな。

可能性があるにこしたことはない。


「ウィンドカッター」


俺は、鉄格子と鎖を切った。


「おお!ありがとな!!」


…………結構俺の魔法、威力高いな。

鉄格子が簡単にスパスパ切れた。



「……俺の名前はビドル。お前は?」


「俺の名前はレオンだ」



「………………レオン様。我を助けていただきありがとうございました。我は貴方に感謝し、忠誠を誓いましょう」


おお、流石王子。

こんなクソ汚い場所でも、王室のように思えてくる。


「……早速なんだが、お前に一つ仕事があるんだ」


「なんでございましょう?」


「それは…………





ーーーーー





「…………きついですね」


「頑張れ〜!」


今、ビドルには建築作業を手伝ってもらっている。

いや、ほどビドルがやってるな。


これでわかったことなんだが、ビドルの建築センスはめちゃくちゃ悪い。

一回自由に作らせたら豆腐が出来たもん。

だれか豆腐建築しろと?


そんな四角い建物いらんわ。


ということで、俺が一々設計図を書かなくてはいけなくなった。


「…………もうお前、単純作業だけな?」


「……わかりました」


うん。ビドルも自分の建築センスの無さにうすうす感づいてるようだ。


こういう時は〜!


「召喚:ルーク」


俺の目の前が、白い光に包まれた。



「……………………お久しぶりですね。レオン様」


「―――――――ッ!!!!ああ、ルーク!」



やっぱり久しい顔を見ると涙が出てくるな…………


「……レオン様、召喚魔法が使えるのですか!?」


「あれ?村長に言ってなかったっけ?」


「聞いておりませんとも!!!」


やっぱり鬼界でも召喚魔法は貴重なんだな。

そう簡単に使わない方がいいか?


「……レオン様」


「ん?なんだ、ビドル?」


「…………俺のふるさとに一緒に帰ってきただけませんか?」


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


話少なくてすまん

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