第128話 前前前世の俺。

 


…………そうだ。

なんで今まで忘れていた?

絶対に忘れるはずが無かった、

喜び、

楽しみ、

そして、憎しみ。


俺は、

雷龍であり、

レオンであり、

東海秀人であり、

……コイオスでもあった。


コイオス。

かつては世界最強とも言われたまさに、『最強』な奴だ。

そして、者。


…………そうか、だからか。

だから俺に邪神の呪いがあったのか!!


アイツ…………封印されてなお、俺の邪魔をするか……!!


……前前前世の俺には……いや、今はエレンだから前前世の俺だな。

前前世の俺には、大量の仲間が居た。

名前を上げればキリがないかあら、幹部…………いつも一緒に行動している仲間を言おう。


勇者 ディオネ・アーヴィン

剣士 アステリア・ペテル

拳士 テセウス

科学者 ガスティア


…………そして、エレン・スマジュアル。

エレンは、数十年前から俺の事を……俺たちの事を探していてくれたのだ。

感謝しか無い。

いや、感謝してもしきれるだろうか。


俺は、確実に生きて、エレンの元に戻らなくてはならない。

そうじゃないと今までのエレンの行動が報われないからな。


…………俺が転生しているって事は、アステリア、テセウスも転生しているってことだよな!

そしてガスティアも!

……また、皆でふざけたいな…………だが、もう『ディオネ』は居ない。

でも、俺は前前世の記憶を思い出して良かった。


だっての事を思い出したから。


…………ん?魂力とはって?

そうだな。説明してなかった。


魂力


魂に宿っている力。

工夫をすれば色んなものに派生出来るが、その本質は変わらない力。


まぁ、めちゃくちゃ強い必殺技で、才能が重要になってくる物だと思ったら良い。

必要な時は後々説明する。


…………で、前前世の俺……コイオスの魂力は……………………


真の絆


両者が、特別な絆を持っている時に、その者を出現させ、その者の力を扱える能力。


……………………ただ、その者が死者に限る。


だから俺は思い出して良かったのだ。

俺のことをかばって死んだ……あの人を出現させれるから。


「魂力開放。真の絆」


俺がそう唱えたら……俺が待ち望んでいた…………

ずっと会いたかった、

ずっと謝りたかった、

ずっと……感謝したかった。


その……タロさんが居た。


ああぁぁぁ……………!!!

タロさん!!!


「なぁ、タロさん。アンタに話したいこといっぱいあるんだ…………そうだ!アンタの敵、地龍を倒したんだ!……だからさ……!!褒めてくれよ…………なんか言ってくれよ!タロさん!!!」


真の絆


出現させられるが、その者の意識は無い。



俺は、タロさんが話せるとは思っていなかった。けど、タロさんに話せずには居られなかった。

そうじゃないと、悲しいから。

そうじゃないと、壊れてしまいそうだから。


憎悪で。


憎い。

憎い。

憎い!!!!


邪神が!!!

俺に呪いを掛けた邪神が!!

俺と皆をバラバラにさせた邪神が!!

俺の…………俺たちのディオネを殺した邪神が!!!


殺す。

必ず殺す。

殺してやる!!!



…………うん。

冷静になれ。

まず、邪神の正体をまだ、知らない。

いや、どうせアイツだ。


女神だ。


万が一、女神が正体じゃなくても、絶対アイツは邪神の正体を知っている。


………………よし!

そろそろ地上を目指すか!!


……そう思ったら、地上で無くなったもの。新しく出来たものがある。

でも、魂力がまだ現世にあるのが良かったな。

もし魂力が無いと、

『もしかしてこの力……禁忌の魔法だったのか?キリッ』

みたいな事が起こりかねない。

俺はできるだけ目立ちたくは無い。


……………………いや、嘘つきました。

めちゃくちゃ目立ちたいです。

世界一になって目立ちたい。


世界中の者を敵に回しても守りたい者を守れる。

そんな強さがほしい。


よし、それじゃあ後一年ちょっとで10歳になるから冒険者登録が出来る!

そうしたら、Sランク冒険者にでもなろうかな?

ハハッ、楽しみだ!


…………まだ俺は、簡単に地元に戻れると思っている。

けど、現実はそう甘くない。

まだ、俺の前には敵…………いや、敵は居ない。

困難が待ち構えている。


…………よし!!

どうやってここから出よう…………


いや、君たち!

なんでそんな事で悩んでるのかって思うでしょ!!!

考えてみて!

この下層から中層に行くまでに最低でも、3万のステータスがほしい。

けどね。

俺には…………邪神の呪いがあるのよ。


ステータスが1万ぐらいに落ちているのよ。


…………あ!!

めちゃくちゃいいところにアリの巣がある!!

……仕方がない。

アリの巣に入って地上を目指すか。



名前 レオン・ドラグノフ 1

種族 聖獣 人間

職業 召喚士9 刀聖2

レベル 1 あと100Exp


HP  14870 (9割低下)12540up

MP  20360 (9割低下)15360up

筋力  14800 (9割低下)12850up

耐久  15320 (9割低下)13000up

魔力  16200 (9割低下)13500up

速さ  14500 (9割低下)12500up

知力  14750 (9割低下)12500up

精神力 29990 (9割低下)21530up



状態異常:邪神からの呪い


スキル

召喚|7 

投擲|8 

剣術|8 

刀術|8 

拳術|6 

体術|6 

弓術|4 

盾術|2 

四属性魔法|9 1up 

無属性魔法|8 2up

聖魔法|9 

雷魔法|7 up

鑑定|8 

ステータス隠蔽|6 

暴食

怠惰

忍耐

残り経験値表示

竜武

龍爪|6

龍鱗|6

龍牙|6

高速演算|7 2up

思考加速|7 

視覚領域拡張|8 1up

感覚領域拡張|7 

聴覚領域拡張|6 2up

精神領域拡張|3 new

努力|9  後15350レベル

HP自動回復大|5 

MP自動回復大|2 

暗視|10 Mex

気配隠蔽|6 

消臭|8 

消音|8 

英雄覇気|5 

四属性耐性大|3 1up

毒耐性|5 new

酸耐性|5 new

麻痺耐性|5 new

物理耐性大|4 

気配感知|5

鬼門法|9 

鬼化|7 



称号

『聖の名を冠するもの』 『叡智ノ王ノ器』『刀神の加護』『自傷するもの』『忍耐を司る者』『龍に達した者』『死者との絆』『鬼神の子孫の加護』『ドラゴンスレイヤー』『ドラゴンの天敵』『刀聖』



――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


レオンの前前世、コイオスの事は、今回は書くつもりはありません。

また、後々分かります。

わかりにくく書いていてすみません。

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