第103話 最悪の展開



「ハァハァハァハァ…………しんどっ!」


あのイルカを倒すのに30分かかったわ。

え?

あのイルカ強すぎない?

魔法を打とうとしたら酸の唾かけられて、それを避けたらもう一匹のイルカに噛まれ、海に引きずり込まれる。


いや〜、凄い連携プレイだったよ。敵ながら。


体中にイルカに噛まれた痕があるもん。

これは…………数日置くか、レベルアップしない限り治らないだろうな。


…………あのイルカメンドクサ。

これからはちゃんと雷で対処しよう。


そんな事は置いといて…………今日は体が痛いし、釣りでもして楽しむか!


そしたら木を切って…………


ん?どうやって切ろう?

もうウィンドカッターでいいや。


うん。ウィンドカッターで全て切ろう。


スパスパスパスパスパ………………


う〜ん、どうも形が悪いな。

俺の魔法の腕が足りないのか?

……まぁ、仕方がない。すこし不格好だがどうにかなるだろう。

それじゃあ、この前倒したアクアスパイダーが出してくれた糸をあーして、こーして………………よし!完成!


それじゃあ、人生初の釣り開始だ!





ーーーーー





30分後…………


う〜ん、全然釣れないな…………まぁ、釣りってこんなもんでしょ。





ーーーーー





1時間後…………


……釣れないな。釣りってこんなに釣れないものか?





ーーーーー





2時間後…………


……今日は運が悪いのかな?

うん。こういう時こそ笑おうじゃないか!

HAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHA!!





ーーーーー





3時間後…………


クソがっ!!!

全然釣れねぇじゃねぇか!

この3時間を返しやがれ!!


……ふん!もう良いもん!後五分したら絶対に切り上げる。


ってなんか竿がしなってない?

……うん。絶対そうだ。

獲物が釣れたぞ!!


漢、レオン、前世含め25歳。ここが踏ん張り時だ!!


うぅぅぅぅぅぅぅ!!よいしょぉ!!


ザバ〜ん………………………


種族 ダークアクアシャーク 

レベル 38


HP  12390/15390

MP  13000/13000

筋力  16000

耐久  14830

魔力  12000

速さ  19500

知力  10000

精神力 10000


3


スキル

水泳|7

潜水|7

毒牙|3

水魔法|7

闇魔法|4

水耐性|2

風耐性小|6

毒耐性|1

刺突耐性|3

打撃耐性|4

水中加速|5

魚行|6





WA~O……………………


ヤバイヤバイヤバイ!俺なんてもん釣り上げたの!?

馬鹿なの!?馬鹿なのか!?

この世の中で釣り上げたらいけないランキング堂々の優勝でしょこんなもん!

え?こいつを釣った釣り竿、さっき俺が20分も掛けずに作った物だよ?

それでこんなん釣れたん?

もしかして俺釣り師の才能ある?


って闇魔法ってカッコいいなオイ。

初めて聞いたぞその魔法。

え、子爵の息子ですら聞いたこと無い魔法だよ?

もしかしてこいつ、めちゃくちゃレアなんじゃ…………


よし!レアモンスターかかってこい!


俺がそんな事を心の中で思うと、サメが口をクッと開けて闇の力?っぽい物を溜め始めた。


え?なにそれ?聞いてないんだけど?


サメが口からその闇の力を放つと、サメの目の前の地面が一直線に消し飛んでいった。


えーーーーーーーーー。

流石に反則じゃない?

その魔法は使ったらいけないと思うの。

え、この星を滅ぼすおつもりで?


ってコンナ事思っている暇はない!

さっさと攻撃しないと!

それじゃあ、俺の必殺技!


「雷槍!!」


俺の雷槍が運良く、サメの頭に直撃した。


「きゅぇええええぇぇぇぇぇぇ!!!」



ダークアクアシャーク Lv38


HP  3050/15390



え、瀕死じゃん。

もしかして俺の雷魔法……強い?

よ〜し!そうと決まれば雷魔法、連発じゃい!


ホイホイホイホイホイホイホイホイホイホイホイホイ…………


「――――シャアアアァァ!!!」



ダークアクアシャーク Lv38


HP  0/15390



よし!倒した!!


《タークアクアシャークを撃破しました。50000Expを獲得しました》


お、めちゃくちゃ経験値入った。


《経験値が一定に達しました。サンダードラゴンのLvが15から16になりました》

《各種ステータスが向上しました》


お、レベルが上がった。


……よし、このサメ食べるか。

サメって食べれるしね。


それじゃあかっこよく、ウィンドカッターで切断して…………よし、刺し身みたいな奴になった。


いっただっきま〜す!


モグモグモグモグ…………

ムシャムシャムシャ…………


う、う、美味い!!!


なんだこれ!?

タロさんの料理の味に匹敵するぞ!?

ああ……俺の故郷のタロさんの料理が頭の中で鮮明に思い出される…………

タロさん、天国で元気にしてるかな?

タロさん。俺は今、元気にやってるよ。

だって見てくれ。


サメを食べる手が止まらねぇんだ。


《熟練度が一定に達しました。スキル悪食|5⇨悪食|6になりました》


お、スキルが上がった。

ん?俺、そんなに食ってた?


……うん。めちゃくちゃ食ってますね。あんだけ大きかったサメの半分が骨になってます。

アイツ4mはあったぞ?

うん。ドラゴンの胃袋って恐ろしい。


もうちょっと食べよ。





ーーーーー





…………ふぅ、腹がいっぱいだぜ。

『あとちょっと』『あとちょっと』を永遠と繰り返しているともうサメが無くなってた。

せめて骨ぐらいは海に返してあげよう。

これがホントのSDGsってね。

スミマセン、ふざけました。

世界の方々に作者がケツ出しながら土下座します。


『え?』


は?

一々出てくんな。

いてごますぞ。


はぁ、サメを食べてたらもう暗くなったな。


寝よ。

おやすみなさ〜い。





ーーーーー





チュンチュンチュンチュン…………


…………よし!いい朝だ!

昨日ご飯を食べすぎで食欲が無い!

そして早く寝たから目が覚めまくってる!


よし、今日は久しぶりに雷を使って漁でもするか!


雷撃!


「「「「ピエェェェェェェ!!!」」」」


《ブラックバスマスターを撃破しました。5000Expを獲得しました》


《シークロウドを撃破しました。1000Expを獲得しました》


《ローパラサイトフィッシュを撃破しました。5000Expを獲得しまいした》


《パラサイトフィッシュを撃破しました。10000Expを撃破しました》


etc…………


《経験値が一定に達しました。サンダードラゴンのLvが16から17になりました》

《各種ステータスが向上しました》


よ〜し!今日も大漁大漁!


…………俺はそんな事を考えていて気づかなかった。

密かに俺への恨みを持っている、脅威に。


それじゃあ今日もうたg―――――――グハッ!!!


なんだ!?

今背中にめちゃくちゃ鋭い水が飛んできたぞ!?



種族 水竜

レベル 16


HP  40240/40240

MP  34060/32060

筋力  32050

耐久  33600

魔力  33000

速さ  35000

知力  30000

精神力 30000


4


スキル

《鑑定に失敗しました》



は?

水竜?

強すぎだろ…………

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