第96話 ドラゴンvs猿 2



う〜む、まだまだこれからだと言ってもどうすればいいだろう?


俺がファイヤーボールを投げたせいで、猿たちが警戒している。

さっきファイヤーボールを一個投げたんだが、壁から離れずに留まっていた。

もう少し威力を上げる必要があるな。

それかファイヤーランスを使うか。

でもファイヤーランスを使ったら100近いMPを消費してしまう。


う〜ん、悩みどころだな…………


よし!思い切ってファイヤーランスを投げるか!!


俺はファイヤーランスを大量に放った。


オラオラオラオラオラオラオラオラ!!


「「「ぎいいいい!!」」」


ハッハッハッハ〜!!人がゴミのようだ!

……いや、猿だから猿がゴミのようだかな?

どうでもいいや。

取り敢えず大切なのはどれぐらいの猿が落ちて死んだのかって事だ。



《イエローモンキーを撃破しました。3000Expを獲得しました》


《イエローモンキーを撃破しました。3000Expを獲得しました》


《イエローモンキーを撃破しました。3000Expを獲得しました》


《イエローモンキーを撃破しました。3000Expを獲得しました》


《イエローモンキーを撃破しました。3000Expを獲得しました》


《イエローモンキーを撃破しました。3000Expを獲得しました》


《イエローモンキーを撃破しました。3000Expを獲得しました》


《イエローモンキーを撃破しました。3000Expを獲得しました》


《イエローモンキーを撃破しました。3000Expを獲得しました》


《イエローモンキーを撃破しました。3000Expを獲得しました》


《ヘビーイエローモンキーを撃破しました。10000Expを獲得しました》


ん?何か今変なやつ居なかった?


…………うわ!下に猿の上位種みたいなやつの死体があるじゃん!!

え、いつ倒したの?

もしかしたさっきの大量のファイヤーランスのおかげ?

まじで感謝っす!ファイヤーランス様!!

うん。これからもう、ファイヤーランスしか使わん。

嘘だけど。


よし!もう一回ファイヤーランスを!!


俺がファイヤーランスをもう一発投げようとした所で、猿たちが大量の石を投げ始めた。

うぇ!?

猿たちは今壁に登っていて石を投げられないはずだけど!?今どうなってる!?


俺が下を見てみるとそこには……20匹以上は居るであろう、猿の集団が居た。


え?さっきまで居なかったよね?

もしかして援軍か?

そしたら最悪なんだけど?登ってくる猿たちにプラスで石を投げてくる猿もプラスされるの?

…………終わった〜

いや、まだ終わっていない!

だってまだ大量にMPがあるんだ!!


MP 5305/8693


ん?なんか最大MP上がってない?

…………あ!さっきレベルが上がってたんだった!

よ〜し!まだこれぐらいのMPがあったら60発のファイヤーランスを投げれるぞ!!


けれども、固まって動いていたら俺のファイヤーランスに集団でやられる事に気づいたのか、猿たちがバラバラに上に登っていた。


クソッ!なんで集団で動いてくれないの?

攻撃が当たりにくいじゃないか!!

馬鹿なの?

あ、賢いからバラバラで動いてるんだった。


いや、賢いなら俺の事を狙わない方がいいよ?

たった今何人もの死者出してんじゃん。

それでもまだドラゴンの一匹も捕まえられてないだよ?

もし捕まえられたとしてもたった一体のドラゴン、割に合わないだろ!

そこら辺気付けよ!


……もしかしてそこまで猿が固執するほどの恨みをワシは勝ったかね?

あ、買ってましたね。だって猿達を大量に殺しましたからね。

うん。そりゃあ意地でも俺を捕まえたくなるわ。


…………ええぇい!殺されてたまるか!!

俺は最後まで抵抗するぞ!!

よし!ファイヤーランスニ投目だ!


俺は大量のファイヤーランスを投げた。


…………クソッ、何匹かの猿が俺のファイヤーランスを避けた!

え、なんで崖を登っているのに俺のファイヤーランスを避けれるの?

一応、大人のパンチぐらいのスピードは出てたつもりなんだけど?

え、猿達って大人のパンチ避けれるの?

凄ない?


……え、全然数が減ってなくない?

いや、一応減ってるよ?

けどさ、俺が叩き落とした分を引いたら数が増えてるような気がするんですが?

…………ああ!あの増援達が壁に登り始めているのか!!!


クソッタレ共め!!

もう頭にきた!!ぶっ殺してやる!!



「炎雷豪灼!!」


俺がそう唱えた途端、オレの目の前ではとても大きな爆発が起きていた。


炎雷豪灼とは。

俺が最近編み出した雷と炎の融合技である。

これはとにかく強い。

とにかくこのスピード。

一応雷である為、めちゃくちゃ速い。それはそれは猿なんかじゃ避けれないぐらい。

でも本物の雷よりかは全然遅いんだよね。

飛行機と亀ぐらいの差。

その雷に炎をプラスさせ、範囲、威力を向上している。

それとたまたま雷に耐性があっても炎で殺せるようにね。


よし!!大量に猿たちが死んだ!!


さっき頭が痛くなるほど《イエローモンキーを撃破しました。3000Expを獲得しました》を聞いたからね?

もう吐きそうになったわ。

流石に死にそう。


今も頭の中で流れている気がするもん。


《経験値が一定に達しました。サンダードラゴンのLvが4から5になりました》


《各種ステータスが向上しました》


おお!!レベルが上がった!!

まぁ、そりゃそうだよね。

だってあんだけ大量の猿を倒したんだよ?

そりゃあレベルも上がるわ。


…………ん?レベルが上がったってことは?


MPが少しだけ回復しているって事だよな!


MP 2940/8923


お、一見MPが増えていないように見えるが、確実に増えている。

だってさっきの技を使うのにMPが3000近く必要だったんだもん。

そしたら増えていると思わない?


はっは〜!お前ら!!もう一回さっきのを当ててやろうか!?


さっきの攻撃でとても警戒したのか、猿たちの進むスピードが確実に遅くなっていった。

ハハッ、まだ下に居る石を投げる猿たちもさっきの攻撃にびっくりしすぎで目が点になってるww

おもろすぎない?

今スマホがあったら壁紙にしていr――――イッテッ!!


なんだ!?

なにが起きたんだ?


俺の頭から、血が流れていた。

え?今の攻撃なに?

……俺の足元には石が落ちている。

つまり石を投げられたって事だ。


え?俺は下にいる猿たちの事は見ていた。

石は投げれないはず…………


俺の少し下には、壁に登っては居るが、片手で石を手に取る猿の姿が見えた。


…………お前か………………


ぶっ殺してやんよ!!!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る